有事3法の成立はきわめて深刻で、残念なことです。しかし、がっかりしている暇はありません。
イラク新法がすぐにでも国会へ提出されます。
イラク政府の要請もなく、米政府に協力して、戦争の継続であるイラク占領に自衛隊を参加させる、それは完全に憲法違反です。
今月6月から、闘いは、新しく、有事3法の実施をもくろむ諸悪法を阻止する闘いが始まります。たたかいを継続強化する週です。さあ、元気よく頑張りましょう。悠然と歴史の大局を見つめて。
有事3法成立強行抗議と
具体化を許さぬ新しい闘いに向かって
宣言します
政府・与党は、本日、民主党などの協力のもと、参議院本会議で有事3法案の採決を強行しました。この暴挙に、私たちは、深い憤りと憂慮をこめて抗議します。そして、戦争への道を必ずくいとめる決意を表明します。
有事3法は、国連憲章に反する不法なアメリカの戦争に協力するため自衛隊の海外での武力行使に道を開き、国民を強制動員する重大な憲法違反の法律です。そのため、この法案の危険性を知った広範な国民の声が広がり、韓国国会議員30氏の異例の日本国会議員への書簡など、アジア諸国からの懸念の声も高まっています。
いまアメリカは、イラク攻撃につづいて先制攻撃戦略にもとづく戦争を拡大しようとしていますが、世界ではこのアメリカの無法を許さず平和のルールを取り戻そうとする巨大な流れが広がっています。有事3法は、この世界の流れに逆行するものです。
3法案の成立は強行されましたが、これを具体化するための米軍支援法案、「国民保護法案」などは先送りとなっています。闘いはまさにこれからです。強行成立させられた有事関連3法の内容と、政府がこれから整備しようとしている有事法制の全体像を改めて広く国民の中に徹底して知らせましょう。
有事3法の具体化とその発動を許さない闘いを草の根から燃え上がらせ、「アメリカの戦争に参加する国」への道をきっぱりと拒否し、沖縄など日本と世界から米軍基地をなくす草の根からの運動を根本的に強めましょう。
私たちは、戦後58年間、日米安保条約の存在にもかかわらず、日本国憲法の存在と、平和と民主主義を願う広範な国民の声、行動、諸国民の平和への闘いによって、日本が直接戦争に参加することを阻止してきました。日本国民の平和を守る底力をいまこそ発揮しようではありませんか。憲法9条を守り抜きましょう。
国連憲章にも明記された先制攻撃を禁じている国際的な平和のルールを取り戻し、発展させようとしている国際的な力強い大きな流れの一翼を担う運動を作り上げましょう。
有事3法に反対した諸党諸議員は、行動の統一が、草の根の運動を、どんなに大きく励ますかを心にとめ、国民が目に見える形の共同を直ちに実現してくださるよう心から訴えます。情勢は急を要しています。
私たち草の根の市民運動も、共同行動の前進に全力を尽くします。
2003年6月6日 有事3法強行成立にあたり
決意を新たにして
沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動
「国の交戦権はこれを認めない」(憲法第9条)
と言う憲法を持っている国で、防衛庁長官が、「自衛隊の『交戦規則』を作っている、」と答弁し、追及されて「部隊行動基準」と言い換えることにしたと、5月23日の参議院での審議が報道されています。
国の基本法をないがしろにし、法を守れといっても、根本が腐っているので、国政全体が、腐りきり、犯罪も汚職も見つからなければやっていい、と言う風潮が、犯罪、汚職を助長しています。
6月10日6時半には、日比谷野外音楽堂で集会があります。これにはこぞって参加しましょう。これには、在日米軍基地の75%がある沖縄の社会大衆党委員長にもご出席を頂けるようにお願い致します。政党レベルの行動の統一実現も切望致します。
有事3法成立後の、いま2003年6月は、日本の歴史にとって、とても、とても大事な瞬間です。歴史の大局に確信を持って悠然と、しかし、死に物狂いに、この時期を敢然と、意識を研ぎ澄まして過ごさなければなりません。
(このホームページの上の方に、「有事法制具体化反対署名を強めましょう。」と言う文字があります。近日中に新しい署名用紙を創ります。そこをクリックして下さい。どうかプリントアウトして下さい)
思想信条を政党支持を超えて力を合わせましょう。
「徴兵は命をかけて阻むべし、祖母、母、おみな牢に満つるとも」
有事3法が通過成立したいま、まさに命をかけて元気よく闘うべき時が、さらに来ています。命を守るために。
「北朝鮮脅威」論等にだまされてはいけません。世界最大の脅威は、国連憲章を蹂躙した米国であり、米軍です。
(なお、運営委員会のページにある運営委員長平山基生のアピールもご覧下さい)
21世紀の早い時期に、米軍基地のない当たり前の国・ふるさと、日本・沖縄を回復し、世界から米軍・基地をなくし、日本国憲法前文と第9条および国連憲章の精神で、アジアと世界の平和を確固としたものに致しましょう。
私たちは、遅くとも2015年までに沖縄・日本から米軍基地をなくすことをめざします。
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