「被爆者の声をうけつぐ映画祭」のお知らせ
原爆関連の劇映画、ドキュメンタリー、アニメ計19本を上映する「被爆者の声をうけつぐ映画祭」が6月2日(土)より9日(土)まで開催されています。
詳細は下記をご参照ください。
「被爆者の声をうけつぐ映画祭」ブログ
http://eigasai.exblog.jp/
*6月6日以降の上映予定
◆6月6日(水)リバティホール 夜18:45〜
*「黒い雨」
1989年 劇映画 132分 モノクロ 監督 今村昌平
今村プロなど製作、井伏鱒二の原作を石堂淑朗が脚色、今村昌平監督が映画化、川又昴のモノクロ撮影も冴え、カンヌ国際映画祭の高等技術委員会賞。広島で被爆した若い女性高村三須子(田中好子9に迫る原爆症の恐怖を静かに見つめる。北村和夫、小沢昭一、三木のり平、市原悦子らの共演。音楽は武満徹。(右の写真は、主演の田中好子と今村監督)
講演「『黒い雨』のロケに参加して」大原穣子(方言指導者)
◆6月7日(金)1063教室 夜18:45〜 2本上映
*「にんげんをかえせ」
1982年 ドキュメント カラー 20分 監督 橘 祐典
「子どもたちに世界に、被爆の記録を贈る会」が呼びかけて、10フィート運動が生んだ原爆記録映画第一作目の作品です。
アメリカ側が撮影した未公開のカラー原爆記録フィルムを、カンパを出し合って買い戻そうと著名人500人の呼びかけで始まった運動。買い戻したフィルムの中の自分と35年ぶりに対面した長崎の片岡さんは絶句する。廃墟と化した広島、長崎の凄まじい限りの原爆の惨状を、赤裸々に映し出している。
スタッフ挨拶:橘祐典監督
*「八月の狂詩曲(ラプソディ)」
1991年 劇映画 98分 カラー
黒沢プロ製作。「生きものの記録」(1955年)以来、核の恐怖を持ち続ける黒澤明監督が、村田喜代子の「鍋の中」を映画化。長崎の片田舎に住む老女鉦(村瀬幸子)の一夏を描き、原爆への怒りを訴える。ハワイから来た米人親族のラークにリチャード・ギアが出演。音楽は池辺晋一郎。
◆6月8日(金)リバティホール 夜 18:45〜2本上映
スタッフ挨拶:有原誠治監督
*「つるにのって」
1993年 アニメーション 28分 カラー 監督 有原誠治
小学6年生のとも子は、夏休みに広島の原爆資料館を訪れ、平和公園で少女サダコと出会う。そこから不思議な冒険が始まって…。5年に渡る市民運動によって日英仏語版などが作られ、65カ国以上に贈られた心温まる作品。子ども・おとなも、見れば思いを同じくして語り合うことができる。黒い雨から地球を守る傘として描かれるのは、日本国憲法。人間が作る未来を信じる力が湧いてくる。
*「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」
2005年 アニメーション 80分 監督 有原誠治
ナガサキ、1945年8月9日。浦上第一病院に勤務する医師、秋月辰一郎は自らも被爆しながら必死の医療活動を続けていた。残された医薬品はごくわずか、原因不明の死を遂げる患者たち。治療は困難を極めたが、秋月は決して諦めることはなかった。そして明らかになった放射線による死の同心円─。被爆60年を記念し、次代を担う世界の人々へ贈られた、実在した医師の物語。
講演:池田眞規弁護士(日本反核法律家協会会長)
◆6月9日(土)リバティホール 昼18:30〜
*「ヒバクシャ世界の終わりに」
1991年 ドキュメント 116分 カラー 監督 鎌仲ひとみ
劣化ウラン弾の後遺症に苦しむイラクの子どもたちとの出会いから始まった鎌仲監督のヒバクシャの声を聞く旅は、低線量被曝の恐ろしさを警告し続けている広島の被爆医師肥田舜太郎と出会う。彼とともに米国に飛び、長崎原爆のプルトニュームを作ったハンフォードを取材。核工場に汚染された土地で暮すヒバクシャたちと、汚染されたポテト。自覚無きヒバクシャの広がりに慄然とする。
講演:鎌仲ひとみ監督/肥田舜太郎(被爆医師)
◆6月9日(土)リバティホール 夜(最終回)18:30〜
*「父と暮せば」
2004年 劇映画 99分 カラー
パル企画など製作。「TOMORROW/明日」「美しき夏キリシマ」に次いで黒木和雄監督が戦争の記憶を映画化。自分の眼の前で父(原田芳雄)を広島原爆に失った娘美津江(宮沢りえ)が、父の幻影とともに生きる井上ひさしの同名戯曲を脚色。明快な劇作法に広島の悲劇に新しい照明を。浅野忠信共演。
講演:未定
[主催]明治大学軍縮平和研究所・被爆者の声をうけつぐ映画祭実行委員会
[協賛団体]株式会社ミノファーゲン製薬・日本原水爆被害者団体協議会・被爆者の声をうけつぐプロジェクト50
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会場 明治大学リバティタワー(御茶ノ水)
http://eigasai.exblog.jp/i8