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沖縄などから米軍基地をなくす草の根運動


報復テロ、報復戦争の悪循環・拡大をなくすために

 21世紀に入ったというのに、テロと報復戦争の悪循環が、又、始まろうとしています。戦火は拡大し、長期化するおそれもあります。テロリストたちやそれを支持する人たちは、中東における米軍基地の存在がなくなるまで、テロを続けると宣言しています。まさに、今回の合衆国におけるテロは、世界に張り巡らせた米軍基地の存在に対する「報復テロ」とも言えましょう。米国政府は、テロの犯人に対して法と理性による裁きの道を取らず、米軍基地を使い、さらに新しい米軍基地を設置して「報復戦争」を開始しました。テロリストのテロは、米軍基地を縮小するどころかむしろ拡大の口実として使われました。このように、「報復テロ」と「報復戦争」は、お互いに補完しながら、罪のない民衆を耐えがたい苦しみに追いやっています。アフガンの子供たちは、冬に入れば7万人が死ぬであろうとさえ予測されています。

憲法9条を守り広めるために

テロ・報復戦争の開始というこの機に乗じて、テロ撲滅を口実に、わたしたちの日本を再び「戦争をする国」に変えようという危険な勢力が力をふるっています。これは、日本で約300万人アジアで約2000万人が殺されたという悲惨な戦争の惨禍から生まれ出た憲法前文・第9条を踏みにじるものです。「テロ対策特別措置法」などというのは、世論を欺くもので、報復戦争参戦法という略称こそ本質を言い当てています。

米軍基地=報復テロと報復戦争の根源をなくすために

 1945年以来、米国は、全世界に米軍基地網を張り巡らせています。最初は、米ソ冷戦を戦い抜くためというのが口実でした。ソ連が崩壊し、米ソ冷戦が終わった1991年以降は、地域紛争に対処するため、と言う口実を作りました。そして、イラクがクウェートから撤退した後も、中東に居座りました。今や、「国際テロ」に対抗するためと言うことが米国政府の絶好の口実となっています。
 戦後56年、沖縄を含む日本にも米軍基地はおかれ続けました。そして、こともあろうに、沖縄の名護には新しく米軍基地を作ろうとさえしているのです。横須賀、佐世保の米軍基地からは、空母キティーホークなどもインド洋に向け出港しました。一国が、自国の基地を海外にかくも長期に、かくも傲慢不遜に置き続けることは、21世紀にあって異常です。米合衆国建国の歴史自身が、大英帝国の軍事植民地支配からの独立の歴史であったのです。米合衆国は、「異常な国」から国際連合を尊重する「国際社会の一員である普通の国」にもどらなければなりません。日本も米軍基地のある「異常な国」から米軍基地のない「当たり前の国」に戻らなければならないし必ずそうなるでしょう。そのことが、テロ・戦争の悪循環を断ち切る最善の道でもあります。

憲法前文・第9条を広め、実現するために

 ハーグの平和会議が、日本国憲法第9条を広めることを決めました。小泉首相は、米政府の軍曹だと言われながら、自衛隊という軍隊に戦争させることが、国際的に「名誉ある地位」だと繰り返し述べています。小泉首相の「国際」は「米政府」のことであり、米政府に「旗を見せる」きわめて不名誉な地位を意味します。日本が国際的に名誉ある地位を占めるためには、平和憲法の精神に従って、参戦ではなく不戦で、米国追随でなく自主性を持って行動するべきです。パキスタンでも、アフガニスタンでも、日本は戦争をしない国として、とても高い尊敬を受けています。その民衆は、日本人に「兄弟!」とさえ呼びかけてくれているのです。戦争でなく、難民や難民にさえなれない飢え病み死にひんする子供たちや民衆の救援こそ日本の名誉ある国際貢献です。

今こそ、力を合わせ続けましょう
お互いの違いをに大事にしながら

 報復テロにも報復戦争にも反対と全世界の人々が立ち上がりつつあります。日本でも報復戦争参戦に反対する声がひろがっています。私たちはこの声を強める運動に力を尽くしながら、「報復テロ」「報復戦争」の悪循環の根源である米軍基地をなくし、憲法第9条を世界に広める根本的な力を蓄え成長させていく事が必要だと考えます。その力とは、思想、宗教、政党支持などの違いを大事にしながら、市民団体、労働組合、政党その他の社会団体が同じ目標で力を合わせることです。力を合わせられるところから始めましょう。草の根から力を合わせることができるならば、必ず、私たち民衆は勝利できます。
 私たち草の根運動は、この国民的共同と世論を作り上げることを目標にしています。国民の生活の中の草の根から作り上げる共同と世論ができるならば、どんなに巨大に見え、永久不変に見える米軍基地も、必ずなくすことができると確信します。
このような共同と世論を作り上げるために、私たちは、10年でも15年でも、さらに状況によっては、次の世代になろうとも、不断の努力を続け、目標を実現しなければなりません

 21世紀の早い時期に、米軍基地のない当たり前の国・地域、日本・沖縄を回復し、日本国憲法前文と第9条および国連憲章の精神で、アジアと世界の平和を確固としたものに致しましょう。
私たちは、遅くとも2015年までに沖縄・日本から米軍基地をなくすことをめざします。
私達の運動の目的は、

@新しく米軍基地を作らせないこと。
A米兵による女性への暴行、米兵の犯罪・事故、夜間離着陸訓練(NLP)、超低空飛行演習などと米軍機騒音、基地からの排出物による汚染、その他基地被害に反対し、防止策を講ずること。
B在日米軍地位協定を改正すること。
C米海兵隊を削減・撤退させること。
D沖縄米軍基地の縮小を計ること。
E「思いやり予算」を大幅に削減し、撤廃すること。
F沖縄を含む日本から米軍基地をなくすこと。
G米軍基地をなくしたあと、米軍基地に依存している人々の生活を保障すること。
H米合衆国国境外の米軍基地をなくす運動と連帯すること。
I日米安保条約をやめ、日米友好条約を結ぶこと。などです。

私達の運動は、主として次の3つの活動を行うことを目指します。

@運動を起こし、世論を変えたい。意見広告運動や共同アピール運動など、要求を実現する各種の運動を起こし発展させたい。
A全日本・全世界の民衆が力を合わせることを、小さな力だが助けたい。
B職場、地域、学園の草の根の力を集めたい。個人(団体)加盟の全国組織が結成されたときには、そこに合流することを前提にした市区町村の草の根の会を組織したい。

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