<2004年>


故松田みさ子さん(副運営委員長)を悼む

2002年の2月に沖縄で撮影しました。

沖縄・学習会へのおさそい

 敗戦後米軍統治下にあった沖縄が日本に復帰したのは1972年5月15日。すでに32年が経ちましたがいまなお沖縄には日本の全米軍基地の75%が集中しています。沖縄は確かに遠い。それをいいことに私たちは沖縄の現実から眼をそらし続けてはいないでしょうか。昨年同様今年も3回の連続学習会を行います。

開会時刻はいずれも午後2時

会場は、代々木・ふれあい会館

(JR代々木駅下車5分)

連絡先 070-5373-0877 又は03-5319-7219

6月5日(土)14時

 ・琉球列島の動物−片田真一氏(東京都立大学)

 ・沖縄の歴史(1)−南雲和夫(法政大学)

7月17日(土)14時

 ・沖縄の海と海草−相生啓子(元東大海洋研究所)

 ・沖縄の歴史(2)−平良さやか(クリエイティブ21)

8月21日(土)14時

 ・沖縄の鳥と自然−樋口広芳(東京大学)

 ・沖縄の歴史(3)


 憲法第9条違反のイラク自衛隊派兵法(特措法)を廃止する法案を支持する議員で国会内多数派を作ることが、今2003年10月から11月にかけての最大の課題です。
 国会内でこの問題で多数派をしめるならば、アメリカの先制攻撃戦争に国民を強制動員する有事法制を衆議院・参議院で廃止する法案を通過させる可能性も開かれてきます。

 国会は国権の最高機関(憲法第41条)であり、国会議員の多数決によって、法律は成立します。
 市民運動は、権力による、公職選挙法とその政権党に有利な運用によって、その選挙における自由な政治活動をがんじがらめに縛られ、選挙における投票すらしない無気力と敗北主義が生まれました。
 街頭におけるいろいろな活動は、たいへん大切です。しかし、国会議員の多数決が法律を決定するシステムのもとで、国民の政治活動の自由を奪う公職選挙法の改正を強く要求しつつ、もっともっと積極的に、選挙にかかわっていく方法を模索することが市民運動に求められています。
 

60年安保のように、国民的団結で、闘おう

2003年10月から11月を
イラク派兵法を国会で廃止する条件を作る期間に

沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動

平山基生

 「徴兵は命にかけて阻むべし 祖母、母、おみな 牢にみつるとも」


  沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動  (運営委員長平山基生)
   東京都豊島区南大塚2−33−10ラパスビル5F
        事務デスクTEL&FAX03-5319-7219

 
米英軍等のイラク占領停止・撤退,国連と国連憲章の原則を復権させましょう。国連総会で米英占領軍の撤退決議を!
国際法を蹂躙し、罪のない草の根の民衆を殺戮する、米軍などによる先制攻撃を再び繰り返さないことを米英軍等に強く要求します。

国連憲章(1945年6月26日サンフランシスコ市で作成)
次の一文から始まっています。

「われら連合国の人民は、
われらの一生のうちに2度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害
から将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び
大小各国の同権

とに関する信念をあらためて確認し、
正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重
とを維持することができる条件を確立し、一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること
並びに、このために、
寛容を実行
し、且つ、善良な隣人として互いに平和に生活し、
国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ

共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受託と方法の設定によって確保し、

すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために
国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。 よって、われら各自の政府は、(中略)この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機構を設ける。」


 
米英政府が如何に歴史や、国際正義から何も学んでいないかは明白です。米英政府などは、新たな形の第3次世界大戦を始めたとも言えるでしょう。
 
米軍基地はイラクだけでなく、シリア、北朝鮮や、世界の子供達のかけがいのない命を奪います


米合衆国によるイラク占領が継続しています。
侵略は一見成功したように見えます。
しかし、米英軍などの武力行使が、先制攻撃を厳しく禁止した
国連憲章に真っ向から抵触することは明白です。
 イラクに対する米軍占領行政が進んでいます。そのことをもって、
米英軍の侵略が侵略でなくなるものではありません。
10月半ば、小泉首相は、訪日のブッシュ米大統領と会談し、年内にも自衛隊をイラクに派遣するとまで約束するでしょう。
こういう内閣は1日でも存続させてはなりません。選挙でこの内閣にNoの国民意志を示すことが何より重要です。

 米国によるイラク占領は、イラクと米国の交戦状態を示します。交戦状態にあるイラクに自衛隊を派遣することは、憲法第9条で禁止している、「国の交戦権」の行使に他なりません。もちろん重大な憲法違反のエスカレートです。
米帝国はイラクの大量破壊兵器を受け入れていると、隣国シリア批判も行っています。イラン攻撃も取りざたされています。

 勝ちにおごった世界最大の「ならず者国家」米帝国は、違法の侵略行為である、他国への先制攻撃を繰り返す危険性があります。その標的にされる可能性のある北朝鮮の問題は、我が国をはじめ東北アジア諸国にとって実に深刻な問題です。北朝鮮は、核に依存して自国を防衛しようなどと考えるべきではありません。核ではなく平和外交によってこそ生き残りをはかれるのです。
 今、世界で最も危険な「ならずもの国家」米合衆国は、核兵器、生物兵器など、すべての大量破壊兵器を保有しています。
 草の根から世界の民衆は、
イラク再建での国連の復権だけでなく、
先制攻撃を禁止した国連憲章の復権を主張して、
力を尽くして立ち上がらなければなりません。
米英軍のイラク占領に抗議する全世界の草の根民衆の運動はなお続いています。

 世界史は、私たちに教えています。
 崩壊しなかった「帝国」は一つとしてありません。
例外なく他国を支配する「帝国」は崩壊しました。
最近では「ソ連帝国」の崩壊がその例証です。
今、私たちの目の前で、世界史的な
「アメリカ覇権主義の終わりの始まり」が始まっています。
 
 大量破壊兵器、独裁、国連決議違反、テロなどの、どの理由も、国連憲章は、先制攻撃を合法化していません。
 これらのほとんど全てに該当しているのは米帝国です。
 米国の学者ノーム・チョムスキーは次のように述べています

「われわれは、世界の大半において米国が、十分な根拠をもって、『テロ国家の親玉』と見なされている事実を認めるべきである。
例えば、1986年に米国は国際司法裁判所で『無法な力の使用』(国際テロ)の廉(かど)で有罪を宣告されたうえ、すべての国(すなわち米国)に国際法遵守を求める安全保障理事会の決議に拒否権を発動したことを想起すべきかも知れない」 文春文庫『9・11ーアメリカに報復する資格はない』24ページ)
 しかし、「米帝国」は、これらをイラク先制攻撃の理由としました。
 北朝鮮は、これらの「理由」を持っています。
 北東アジアでの北朝鮮や日本をも戦場とする、米帝国の血塗られた「戦争の手」を押しとどめるのは、日本、韓国、中国、北東アジア諸国の民衆に支えられた、国連憲章を守る各国政府の圧力です。
時間は限られています。
今民衆の立ち上がりを急がなければなりません。

 イラク侵略に使われ、今やイラクに強行設置された米軍基地。
新たな米国覇権の中東での確立をめざす米軍基地。
かつてベトナム攻撃にも使われ、今なお枯れ葉剤が奇形を引き起こしている米軍基地。
北朝鮮への先制攻撃を支える米軍基地。
何十万何百万の人びとの悲しみと苦しみと怒りの元となり、命を奪う凶暴凶悪な米軍基地。

 戦争の火もと米軍基地をなくす運動は、国連憲章、日本国憲法の法理にかなった、現在、人類にとって最も大事な運動の一つです。
 いまこそ、イラク占領やめよ!
 国連憲章を踏みにじる先制攻撃をやめよ!の運動と米軍基地をなくせ!の運動を結びつけましょう。
 戦火で、クラスター爆弾で、劣化ウラン弾という放射能兵器で傷つき病んでいるイラクの子供たちを救うために、人道援助を強めましょう。真のイラク人道援助法を成立させる議員で国会の多数派を勝ち取りましょう。

再び侵略戦争の基地となることを拒否しましょう。
「沖縄を始め日本に米軍基地はないのが当たり前。
当たり前の国・故郷を取り戻しましょう!」の運動は必ず成功する可能性をもっていることを、沖縄復帰30年コンサート、沖縄サミット意見広告運動、ジュゴンバッジ運動、その他無数の草の根の運動の成功は、示しましたし、今も示しています。
 草の根の民衆が、あなたの住んでいらっしゃる地域、働いておられる職場から、全世界のあなたと同じ草の根の民衆が住んでいる世界で手を結ぶとき、
草の根の民衆が力を合わせるとき、
米軍基地のない世界、国連憲章と日本国憲法に表された国際法秩序の実現は確実です。

 インターネットは、世界草の根民衆のネットワーク作りを可能にしています
 人生をかけるに値する米軍基地をなくす草の根運動の助っ人大募集!あなたこそ助っ人です!あなたも助っ人になれます!
 現在にとっても未来にとっても、若い力は、決定的に重要です。
「沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動」へ若い仲間の気軽なご賛同を心から呼びかけます。一緒にやりましょう。
 年配、ご高齢の皆様には、ご自身のご賛同、子や孫に呼びかけていただくことを心をこめて訴えます。


「徴兵は命にかけて阻むべし 祖母、母、おみな 牢にみつるとも」
こう詠んだ女流歌人がいました。徴兵と同じく強制的に国民を動員する有事3法を考えると、「徴兵」を「有事3法」と読み替えたとき、今私たちがなすべきことが明らかになると思います。
 歴史的には、わずか58年前の、あの、死者だけでも日本で310万人、アジアで2000万、全世界では6000万とも言われる惨事=戦争を忘れ果て、アメリカの先制攻撃すなわち侵略戦争に協力する有事立法が、5月15日2時頃衆議院を通過しました。この法案は戦争をしないことを決めた日本国憲法に完全に違反しています。

 委員会開会2時間前に反対党に提示し、検討の余地もないままに、衆議院委員会を通過させ、翌日2003年5月15日、1時間余りで、本会議を通過・成立させられたのです。この通過の仕方は、議会制民主主義に不可欠な審議が、全くされなかったに等しいものでした。民主党と自民・公明など与党の合意による法案は、反対政党はもちろん、国民にも知らされませんでした。これは議会制民主主義の死であり、一種のファシズムとさえ言っても過言ではありません。日本国民へのアメリカ戦争協力強制法である有事3法が、参議院で審議されています。
 今、日本ではアメリカと一緒になって、北朝鮮と戦争をしても当たり前のような雰囲気が作られつつあります。国連憲章を真っ向から無視し違反し踏みにじったアメリカの先制攻撃戦略は、東北アジアにおいては、今や「核先制攻撃戦略」として実際に作用する危険さえ帯びてきました。

 参議院では、徹底審議で、審議未了廃案という形でどうしても阻止しなければなりません。
参議院民主党にはまだ、衆議院よりはましな議員もいるようです。徹底的に民主党参議院議員に説得的な態度で当たりましょう。また、院外の大衆運動が鍵だと思います。
 有事3法案は、5月19日の参議院本会議に上程され、5月20日に特別委員会で審議が開始されるとのこと。参議院の会期は6月18日。懲りない面々は、アメリカのイラク侵略にあらわされたネオコン(ネオコンサーバティブ=新保守主義者)共々、どうしても北朝鮮を「理由」にして、日本を戦争をする国、憲法違反の国、アメリカの属国にしたいのです。

 核攻撃をアメリカが北朝鮮・平壌に行ってからでは遅いのです。有事法制はその危険性を飛躍的に増大させます。
 とにかく全力で、いま、草の根の民衆が、署名運動、学習会、ピースウオーク、などで友人に知らせていくこと、インターネット、メールなどあらゆる手段を駆使して立ち上がることが求められています。 労働組合はストライキで今、闘わなければなりません。社民党、共産党、新社会党など有事法制に反対する国会議員は今までの行きがかりを捨ててもっともっと結束しなければなりません。

 もちろん状況は厳しいです。マスメディアが悪すぎる中での闘いです。しかしマスメディアで働いている多くの草の根の民衆は、有事法制に反対しています。無力感を捨て、次の闘いにつなげるためにも今こそがんばり時です。2003年5月から6月、歴史に残る大事な時だと思います。

 皆で確認したいことは、「世界の歴史で永久に続いた帝国はない」「一つの例外もない」。1991年、だれもソ連の終焉を予測できなかった。ソ連「帝国」は消滅し、いろいろ問題は残しながらも、ロシアが「帝国」としてではなく再生したのです。何時までも21世紀をアメリカ「帝国」の下で日米「野合」して、恥ずべき関係を続けることはできないのです。

 アメリカ「帝国」が終わることも確実だと言えます。終わりの時期は草の根の民衆と諸国民の立ち上がりの速度にかかっている。米軍基地が永久に全世界に存在し続けることはありえない、あのトルコさえ米軍のイラク攻撃への基地使用を拒否したと言うことは、戦後史上はじめてではありませんか。ロンドン、パリ、ベルリン、ジャカルタ、シドニーなどなど全世界で空前の何十万何百万人の集会が開かれました。
 国連憲章という、二つの世界戦争の悲劇を繰り返さないためにアメリカも加わってできた国際法を真っ向から踏みにじって、国連憲章で禁止されている「先制攻撃」をやってしまったアメリカ帝国は、「帝国の終わりの道に踏み出した」と言うことができると思います。日米支配層は、日米同盟と言いながら、その法的根拠とするべき、日米安保条約の前文・第一条の「国連尊重義務」を踏みにじっているという意味では、自らよって立つ基盤の合法的根拠さえ失っていることを示しています。

 今署名運動が大事です。一つの署名が、情勢を変えることにつながります。請願署名を手に、全国から国会に続々と集まりましょう。あの1960年安保闘争の時のように。
 民衆と歴史を信じてがんばろうではありませんか。事務デスクに寄せられた署名は、集まり次第参議院に提出いたします。
 心からよろしくお願い申し上げます。