月別アーカイブ: 2007年2月

昨日2月4日愛知県知事選の結果に関して思う

あるメーリングリストから、昨日2007年2月4日の愛知県知事選に関して、次のような情報提供がありました。

> ☆革新県政と協議せず 石田陣営、共闘問題で結論(2006年11月27日の中日新聞)
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> http://www.chunichi.co.jp/feature/07a_chiji/061127T1042001.shtml
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> http://tinyurl.com/3y8y2y
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> 来年2月の愛知県知事選で、民主党推薦で出馬する石田芳弘前犬山市長の陣営は26日、共産党などでつくる「革新県政の会」から要望があった共闘に関する話し合いに一切応じないことを決めた。
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> (略)
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> 石田氏と民主党はこれまで、「革新県政の会との共闘はありえない。会との協議もしない」との考えで一致していた。ただ、同会の支持者が”勝手連的”に石田氏を支援することは受け入れる構えで「あゆちの風ネットワーク」の堀内守会長は、28日に同会と面談する予定だった。だが、26日の「あゆちの風」役員会で「革新県政の会と会うことは得策ではない」との結論に達した。
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> 《得票数》
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> 神田真秋  1,424,761  
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> 石田芳弘  1,355,713  
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> 阿部精六   160,827  
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> ★私見では、実際に共闘するしないは別として、民主党サイドは、とりあえず話し合いには応じておく度量の広さを見せておいたほうがよかったように思われます。

この方のご意見に、わたし平山基生(沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動運営委員長)は、完全に同意いたします。

そこで思い出したのは、昨年秋の神奈川と大阪の衆院補選で
自民候補が勝ち、民主、共産が敗れたとき、
「平和への結集をめざす市民の風」(以下「風」と略)という護憲共同をかかげるある市民団体の関西のある女性会員が、民主と共産を足せば自民はまけるのに、と言うことで、足し算できないものを足し算する政治的おさなさで、共産党へ、「改憲民主を勝たせるために、護憲共産候補を下ろせ」と言う運動を、「風」のメーリングリストを使って始め、55人もの賛同者を集め、共産へ申し入れたと、語っていましたし今も語っています。
 当時、「風」の事務局長に個人メールで、こういうことはやめさせるようにと、代表呼びかけ人であり運営委員であり、会員でもあったわたしは、忠告しましたが、やめさせませんでした。この行為は、護憲共同をめざす、「風」にとって、政治的致命傷になるので、この行為を「そよ風」と称する人がいたこともあり、「サリン的」と厳しく反論表現し批判しました。そのことに関して私に対し、すさまじいバッシングがありました。今もそれは続いているようです。
 「風」事務局長は、私に謝罪を要求し、ある賛同人のメーリングリスト除名に続いて、私をも、誹謗中傷をしたという「罪」に決定しようとしていたようです。この「罪」が決まれば、もちろんメーリングリスト除名です。「風」に政治的致命傷を与えた人間が謝罪すべきであり、それを指摘した私は、感謝されるべきであるのに。
 「風」はこのときから、危篤状態に陥ったと思います。そして、1月27日の「風」運営委員会で、正論を吐く別の会員のメーリングリスト復帰申し出を拒否したことによって、政治的に死にました。意見の違いを理由に組織的排除をおこなっては、政党へ共同を奨める資格は全くありません。わたしは、この1月「風」運営委員会の結果を見て、最終的に賛同人を含め、「風」への賛同をやめました。改憲の民主党を支持し、護憲の共産の候補をおろすということをメールで認めていては、「護憲」ではありません。また、反共産のセクトとして出発したフロント社会主義同盟議長が運営委員であり、彼は共産をのぞいても共同というべきだ、という主張を持っています。また、有力共同代表も、共産をのぞいても「準共同」だ、という意見です。これでは、護憲政党の共同ということはできません。そういう意味で、「風」の「護憲」「共同」という名は、羊頭狗肉というべきです。もし、「風」ホームページに私の名が載っていたとしたら、それは、「風」の怠慢であり私の責任ではありません。すぐに削除していただきたいと思います。(なお、いま、このことを書いたのは、「風」を攻撃するためではなく、この情報を提供された方のご意見に賛同することを説明するためですので、念のため)

 今回の選挙でも、共産党などでつくる「革新県政の会」が候補者を立てなければよかったと、ご提供になった情報のような、こういう政治経過を調べないで、「共産は候補者下ろすべきであった」運動の提唱者女性なら、また言うでしょう。真実への謙虚な接近がないことと共産への偏見差別意識は恐ろしいものです。

 経過や政策を調べるという科学的態度の欠如と、共産への意識的無意識的な差別意識は、こわいものです。
 蜷川京都府知事が「反共は戦争の前夜」と言ったことは、全く当を得ています。

 いまや、本当に、共産、社民、新社などの護憲を掲げる政党の共同を求め、市民としての役割を超えない節度ある態度で、謙虚で賢明な真の「護憲」と「共同」を求める市民運動が求められています。沖縄の市民運動のように。

 以上、素晴らしい情報提供に触発されて。

2007年2月5日

姉の松井やよりが、NHK裁判東京高裁勝訴に天国でどんなに喜んでいるか!

 1月29日、東京高裁は、「従軍慰安婦」番組訴訟で、政治家(安倍首相、中川自民政調会長のこと)発言受け改変したと、NHKに賠償を命ずる判決を下しました。姉のやよりが、2002年12月27日になくなってから、はや、4年余、末期ガンの病床から訴え続けていた、この訴訟。西野留美子さんはじめ、実に多くの方々がこの闘いに参加し、正義の実現のために、闘ってくださいました。姉に代わることはできないけれども、心からの感謝を捧げたいと思います。やよりの兄弟姉妹も皆感謝しています。
 最高裁で、逆転することがないように、闘いをさらに継続して参りましょう。
 安倍改憲最低内閣のもとでの、改憲手続き法そし、改憲阻止の闘いとともに。また、米軍基地のない、また、米軍とともに戦う自衛隊のない世界と日本を作るために。
 松井やよりの実弟 平山基生  2007年2月3日