急速に「強行突破」に傾く平野官房長官は放置できません

つぎの「平野官房長官の発言要旨=普天間移設問題」をご覧下さい。
 平野博文官房長官が25、26両日の記者会見で、米軍普天間飛行場の移設問題に関して
発言した主な内容は次の通り。
 
【25日午前】
 ?沖縄県名護市長選の結果が普天間飛行場の移設問題に与える影響は。

 私は今、(政府・与党の)検討委員会(の委員長)という立場で、
ゼロベースで移設先を検討している。そういう観点で言えば、(移設に反対する候補が当選したことは)
一つの民意としてはあるだろうが、検討していく上においては、
あまりそのことも斟酌(しんしゃく)してやらなければいけないという理由はないと思っている。

 【25日午後】
 ?鳩山由紀夫首相は今月15日に、名護市民の思いを斟酌すると言っているが。

 例えばどこかの市が反対だと言い、斟酌してしまうと、ではどこへ持っていくんですかという
議論になってしまう。そういうことではなくて、一番最適で、一番県民の負担を軽減できるのはどこなのか
を考えていく。
 
【26日午前】
 ?地元の合意を得られない段階でも、移設先を決めることがあり得るのか。

 合意しないと物事が進められないものなのか。必ず理解を求めていかないといけないテーマだと
思っているが、それでなければ物事が進められないのかどうか。
 
?地元の合意は得られなくても仕方がないということか。
 
合意は(仕方がない)。理解は得られないといけないと思うが。
 
【26日午後】
 (報道は)合意は必要ないとか、そういう言い方での書きぶりだが、
私の真意ではないところを書かれている気がする。地元の理解を求めながら決断をしていく
ということなので、十分含んでおいてほしい。
 
?(移設先の)地元自治体には理解を求めるだけか。

 できる限り地元の皆さんの理解を得ながら決めていく。地元を無視してという考え方は成り立たない。

 ?「理解を得る」というのは分かりにくい。
 
非常に分かりやすい言葉ではないか。合意を得るとはどういう意味か、逆に。
 
?地元が受け入れをオーソライズ(承認)するのが合意だが。
 
では合意しなかったら物事が進まないということか。
 
?地元の合意がなければ現実的に難しいと思うが。

 そこは十分検証したい。法律的にやれる場合もあるだろう。いろんなケースがあると思う。
 
?住民の意向とは別に、ここを(基地として)使えるかを考えるのか。
 
全く使い物にならない所を(移設先と)言ってもしようがない。
検討する土俵がないのに、住民の意向がどうのこうのと言えるのだろうか。
 
【26日夜】
 ?沖縄県選出の与党議員が「斟酌する理由はない」との発言に抗議するそうだが。
 
抗議とかうんぬんという話は聞いていない。会うことは否定するつもりはない。
 
?こうした声が上がっていることについては。
 上がっているかどうかは、私は承知していない。
(2010/01/26-22:44)

これを読むと、平野官房長官は、自公政権顔負けの強硬路線です。公有水面の使用に関する
自治体の権限を奪う法律までも
制定して、名護・辺野古に規定方針通り基地を作ろうという意志がありありとしています。
 名護市長選での正論の勝利を、どうしても認めたくない、平野官房長官の意志が
あぶり出されたと言うことです。平野官房長官は罷免されるべきです。
社民党は、厳重に抗議し、重大決意を以てあたるべきです。また共産党は、この一連の平野発言を
むしろ好機として、厳重に抗議し、社民、共産は、内閣の内外、相呼応して、この平野発言問題で
共闘をすることが望ましい。
 1月30日の日比谷野外音楽堂での集会は社民党系集会ですが、同集会実行委員会は、共産党にも
メッセージを呼びかけると良いと思います。共産党はそれに応じると良いでしょう。
そして、この集会を大いに成功させましょう。
 安保闘争50年の今年は、社共共闘50年の年でもあります。両党がこの問題では
「兄弟的な」思いを以て力を合わせられることを心から期待します。

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