国民合意よりも日米合意を優先するのか!?
鳩山の(呼びつけにする失礼をお許し下さい)今回の「辺野古移設」通告の最大の問題点は、日米合意を沖縄県民と沖縄県や社民党を含む国民合意よりも優先したところにあります。
鳩山氏の「友愛政治」という言葉を想起するとき反吐が出そうです。「地獄への道は善意の石で敷き詰められている」とシェークスピアが言ったと聞いています。鳩山の「友愛」は沖縄県民を含む日本国民を地獄へ連れて行く嘘っぱちの言葉です。
軍隊を駐留させている外国との合意を沖縄県民を含む日本国民の合意よりも優先すると言うことは、一言で端的に表現するならば、どんな美辞麗句で飾ろうと、国民の安全のための『抑止力』維持という美名を持ってこようと、国民の合意よりも、軍隊を置いている他国・外国との合意を優先したと言うことです。
この行為を一言で表現するならば、「売国」という言葉がきわめて適切かつ正確な形容です。右翼好みの『売国』などと言う言葉を軽々しく使いたくはありませんが、この言葉以外に、的確な表現はありません。
自公政権やみんなの党、政党改革、国民新党などは、この点では変わらないと思います。民主党が自公政権とこの点で少し異なっているのは、「辺野古回帰」と言う売国決定をする前に、自公政権と異なり、「少し悩んだこと」位なものです。また、民主党の個々の議員の中には、この決定に不同意の議員もいると言うことです。
しかし、決定のプロセス自体が日米合意優先、国民合意無視という点において、「売国」と言わざるを得ないのです。
こういう「言葉の真の意味における」「売国政治」をこれ以上続けてはなりません。「売国」の先には、「亡国」が待っているのです。国を売り渡しておいて、何が国民の安全か!何が抑止力か!聴いてあきれると言うしかありません。
社民党は、こんな内閣に一刻もとどまるべきではありません。
市民運動、労働組合運動、共産党は、党利党略を離れて、国民的共同。統一戦線、普天間早期閉鎖の一点での超党派結集のためにがんばるべきです。沖縄県民が必死の思いでそうしているように。
「普天間早期閉鎖の一点での超党派結集」こそが、民主党中心連立政権に代わる政権受け皿なのです。社民党はここにこそ加わるべきです。(2010年5月24日平山基生)