左派が「外国との結託」?右派が結託する合衆国は外国でない?

左派が「外国との結託」?右派が結託する合衆国は外国でない?

平山基生(米軍基地をなくす草の根運動)です。

このブログをお読みの方によっては、唐突な文章だと驚かれるかたも居られると思います。その場合は、ご無礼をお許し下さい。このブログは、次に掲載した「論」に対しての1つの論争のプロセスでの感想ですので、おわかりにくいこともおありだとお察しいたします。ただ、今の政治に対して私が思っている一端をご紹介しているものと言うことでご海容をお願い申し上げます。

【以下が引用】
>  オーマイニュースに、左派が右傾化を支えたとする記事がありました。
> http://www.ohmynews.co.jp/news/20070413/10148
> >  最後のところを採録します、
>
> <いわゆる左派勢力が古傷を掘り返し→それに中韓が国内事情から乗っかり→その結果、左派は外国の利益を擁護する勢力と見られるようになり→それが国内のナショナリズム刺激した。その流れに乗って一部メディアがナショナリズムを煽り、右派勢力が拡大したという解釈が可能だ。
>  要するに、左派勢力の“策動”が「日本の右傾化」にもっとも貢献したという皮肉な結果になった。
中国は自らの行動が日本の右傾化を招いたと気づき、それが歴史問題を引っ込めた理由のひとつになったのだと思う。隣国のナショナリズムの高揚を歓迎する国はあまりない。
>
>  結局のところ、右派によって戦前の歴史観が誇張や歪曲を受けた形で、国民の一部に広まった。国内の左右の対立も一部ではより先鋭化した観がある。それがこの騒動の残したものである。将来、国内を2分するような大きな対立につながらないことを願う。>
> >
> [このメッセージのテキスト以外の内容は省略されています]
【以上がオーマイニュースの「論」です】

次が私の反論です。

「左派は外国の利益を擁護する勢力と見られるようになり→それが国内のナショナリズム刺激した。その流れに乗って一部メディアがナショナリズムを煽り、右派勢力が拡大したという解釈が可能だ」

この論理には、本質的なところで、ごまかしと詭弁、恥知らずさと厚顔無恥がありますね。こんな「解釈」は不可能です。

 「外国の利益を擁護する勢力」ですって?最大の「外国の利益を擁護する勢力」=売国奴達は、戦後一貫して、「日米同盟」という名の米国属国化をはかって来て、(自己保存のために沖縄を売り渡した昭和天皇の売国ぶりを見よ!)その総仕上げとして、米国の属国軍を作るための改憲を今、必死で企てている右派連中・安倍内閣や、恥知らずな公明党=創価学会連中です。その基盤に大もうけを続けている腐敗しきった財界がいます。「外国の利益、外国との結託」とは、3 兆円も売国のための米軍再編のためのグアムでの米軍基地建設に血税支出をやろうと言う連中以外にどこにいますか?
 ソ連盲従主義者、文化大革命礼賛の中国盲従主義者、北朝鮮チュチェ思想崇拝者その他、外国崇拝者はごろごろ居ました。しかし、最大の売国奴たちは歴代の自民党など政権独占者たちであり、かれらの「外国=米国との結託」と比べればものの数にも入りません。
「国内のナショナリズム」は、聞いて呆れます。「帝国」という「国外」の勢力が「ナショナリズム」=「右傾化」をあおったのです。「右傾化」の根源・本質は、イラク侵略などでかえって、滅びを促進しつつある帝国即ち現米国政権の政策以外の何物でもないことを明確に指摘いたします。敢えてこの言葉を使うことは自らを汚すことになることを恐れますが、真の意味で汚らわしい売国奴「右翼」とその政権連中に、「外国との結託」などと言う言葉を使わせません。日本の汚れきった、売「国民」の輩=右派政権と右翼ゴロにこの言葉はのしをつけて返上します。
「隣国のナショナリズムの高揚」とこの論者は言います。中国、韓国などでナショナリズムが高揚した、と言うのでしょう。中国、韓国側は、日本をどう見ているか?率直に言って、彼らは、「日本のナショナリズム」なるものがある意味では虚構であり、ある意味では現実のものであることを見抜いていると言えるでしょう。「虚構」という意味は、「日本のナショナリズム」なるものが、現実には帝国がバックにいて「改憲」というもっとも反動的な形で他律的に存在する米国製ナショナリズムであるからです。「現実的なもの」というのは、米国製であれ、他国特にアジアの隣国を蔑視する危険な復古的な侵略戦争に無反省で軍国主義的という点では戦犯的な現実のものだからです。「君が代不起立処罰」、「従軍慰安婦不存在」論、「沖縄集団死、皇軍無関係」論などは、まさにその実例です。
「国内の左右の対立も一部ではより先鋭化した観がある。」
果たして「『国内』の左右の対立」なのか?帝国が世界的覇権を維持するために日本国内に持ち込んだ「改憲」による対米従属の強化以外の何なのか?自己の階級的基盤の目先の利益のために、日本国民の利益を売り渡す、財界と現世利益のえせ宗教勢力がもちこんだ「国内対立」は、実は帝国と日本国民との対立ではないのか。
 「将来、国内を2分するような大きな対立につながらないことを願う。」としおらしく語るこの論者。日本国憲法体制を実現していくのか、売国的対米従属の日米「同盟」(対等らしく聞こえすぎます)を更に維持し深めていくのか、戦後一貫して、この深い対立が、日本政治を動かしてきました。既に国内は2分されているのです。「売国奴」たちと日本国民との2つに。いま、世界史的にも帝国は総決算の歴史的時期に遭遇しつつあります。ラテンアメリカでは、帝国の覇権は、きわめて大きく揺らぎつつあります。戦後日本を2分してきた、平和中立=真の独立の道か対米従属の道かの2つの道の対立を、「売国奴」たちによって、帝国への完全従属という形で収束させようと言うこと即ち改憲攻撃がきわめて厳しくなっている、それに対する国民の側の闘いもかなりしっかりと立ち上がっています。「国内を2分するような大きな対立」は、安倍自公政権によって、帝国の意を体して現実に国民への挑戦状としての改憲として進められて居る以上、国内に留まらず、全世界的にも、対立は厳しく進行していると言うべきでしょう。
なお、多分私の「売国奴」という言葉には、革新系同志達側からの反発が当然予想されます。言葉が激しすぎるので。しかし、今、安倍内閣自公政権にこの言葉をべったりと貼り付けることなくして、いつこの言葉を使用するべきでしょうか?真の愛国主義者は真の国際主義者でした。そして、真の愛国者は「売国奴」呼ばわりされました。つい61年前の日本に於いて。どうして、紛う方なき、本物の売国奴達を中身にふさわしく「売国奴」と規定してはいけないのでしょうか? 「美しい国」?それは、「合衆国の真の属国」のことです。それを作ろうという政治家達こそ紛う方なき売国奴そのものです。恐れることなく安倍政権に売国奴あるいは売国内閣のレッテルをべったりと貼り付けて、その醜悪な本質を国民に知らしめましょう。
 今こそ、この言葉は使用されるべき時に来たのです。「売国奴」この言葉を正しく現腐敗政権に向けて正しく使うときが来たのです。   2007年4月18日   

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