昨日(28日)の大阪地裁の判決は、重いものがありますね。
現在の司法の深刻な反動化のもとで、当然のことが当然と認
定されないことがあまりにも多い状況下、今回のきわめて当然の判決が出されたのはなぜなのか。
わたしは、裁判官の一定の勇気と何よりも沖縄県民の不屈のたたかいとそれを支持する本土のたたかいが背景にあったと思います。
そして、大江健三郎氏の『沖縄ノート』が持つ真実の力があった、と思います。
わたしが、9月29日の県民大会に参加したとき、バスの中で
大会の「うちわ」を持っている中学生がいました。その団扇には「真実」と書かれていました。大会での挨拶でも、合い言葉
は、「真実」でした。
わたしは、恥知らずにも、即時控訴した原告たちの、歴史修正主義の執念は決して侮れないと思います。
杞憂であることを心から望みますが、高裁判決は絶対に予断
を許しません。民衆の力をさらに強めないと、「そこのけそこ
のけ軍艦が通る」の、素晴らしい漁民を2人殺傷した、海上自
衛隊イージス艦と同じような反動的「力」が法廷を支配するこ
とは十分考えられるのです。私は、率直に言って現在の日本の
司法に絶望的な判断を持っているからです。
ともあれ、今回の大阪地裁の判決は、真実と民衆の勝利でした。共に喜び合い、前進して行きたいものです。