今日は憲法実現へ革新超党派の5・3憲法集会

今日は憲法実現へ革新超党派の5・3憲法集会

 2010年5・3憲法集会実行委員会が呼びかけて、「5・3憲法集会&1万人銀座パレード」が行われます。
集会チラシには、「生かそう憲法!輝け9条!歩みつづけて10年」という見出しがあります。これには
この集会の思いが込められています。
 この集会には、俳優の市原悦子さんの語りと朗読のほか、法政大学教授田中優子さん、
弁護士の伊藤真さんのほか、社民党党首福島みずほさん、日本共産党書記局長市田忠義さんの4名の
方々のスピーチがあります。
呼びかけている実行委員会事務局団体には、政党は参加していませんが、無党派の方々とそれぞれの
革新政党と関係の深い8団体が名前を連ねており、そして、「この集会は非暴力で、参加団体・個人を
誹謗しないことを確認しあって開かれます」との申し合わせが注意書きしてあります。
 この集会実行委員会は、統一をどんなに大切にしているかが、この申し合わせからも見て取れます。
この集会実行委員会が、今年もまとまり、10年年目を迎えていることは、特別に歓迎する重要な意味が
あります。
 昨年とちがって、今年は、社民党と、共産党の立場が、大きく異なっています。政権交代により
一つは、政権与党、別の一つは、政権野党になりました。この違いを乗り越えることができたことは、
「生かそう憲法!輝け9条!」の思いが、どんなに強く、両党をむずびつけたか、あるいはむすびつけて
いるかを示しています。だからこそ、「歩み続けて10年」というすばらしい結果となっているのです。
 この集会チラシの裏面には、9年間の「これまでの5・3集会スローガンとゲストスピーカー」の名が
書かれています。その中には、9条の会呼びかけ人で、今はなき、加藤周一さん、小田実さんのお名前も
あります。
 特筆しなければならないのは、しかし、あたり前のことでもあるのですが、それぞれの時の
社民党、共産党の党首あるいは党首クラスが名前を連ねていることです。2001年から2003年は
志位さんと土井さん、2004年から2009年志位さんと福島みずほさん、今年2010年は、志位さんは
核兵器廃絶のためNPO会議出席のため、市川書記局長が出席します。
 内閣内と外との差を乗り越えて、今回両党が5・3憲法集会で同席することは、おおいに評価しなければ
なりません。
 今年は、伊達判決で安保条約に基づき沖縄をふくむ日本に駐留する米軍は
「憲法上その存在を許すべからざるものといわざるを得ない」と判決され、これをひっくり返した
最高裁の判決の裏に、駐日米大使館の策動があったことが明らかになって2年になる年です。
 伊達判決はこれによってよみがえりました。在沖日米軍は「憲法上その存在を許すべからざるもの」
であり、普天間基地は即閉鎖返還撤去すべきものです。
 在沖日米軍はそれが、仮に日本を守るためであっても、日本政府の条約調印という「政府の行為」
によって、日本に駐留する以上憲法9条に反する違憲の軍隊であり、しかもその軍隊を日本政府は、
指揮も管理もできない、と言う無責任な暴力戦争装置なのです。米軍違憲を今こそ声高らかに
叫ぶべき時です。米軍は日本を守る軍隊ではない、たとえ「守る」軍隊であっても、戦争と戦力を
放棄した日本国憲法から見て、違憲違法の軍隊です。憲法学者の方々も、在沖日米軍について、
米軍が「抑止力」でないことを主張すると共に、更に深く、憲法学から見て、伊達判決の精神で、
在沖日米軍の本質的違憲性を解明して頂きたいと思うのです。
 世界一危険な普天間基地問題解決のためには、日本における法の支配を回復し、憲法を実現する、
新たな闘いを始めなければなりません。そのためには、本日の集会で、市民と共に、
憲法超党派で席を同じくした、共産、社民両党がもう一つ前へ進みでて、普天間基地閉鎖返還撤去を
超党派で闘われることを切に希望するものです。(平山基生)

 
 

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