沖縄反基地勢力不統一で参院選自民優位に
今朝(2010年6月27日)の沖縄タイムスは、1面トップに「現職島尻氏が優位、山城・伊集氏伸び悩む、序盤情勢 5割超態度示さず」と報じています。
島尻さんとは島尻安伊子自民現職のことです。「自公が漁夫の利」と憂慮したことが、現実になりつつあることは極めて残念です。
沖縄の政治的力関係は、保守対革新の差は紙一重でしたし、今もそうです。県知事がこのところずっと保守知事ですが、革新と保守とその差は小さなものです。ですから参議院沖縄選挙区の1議席で、革新候補が割れればどちらの革新も勝利することは非常に困難です。この自明のことが、実践となると、言葉は悪いですが「党利党略」が優先されている、と県民有権者には見える政治的意思決定が優先されるようです。
基地をなくすという大目的を実現するためには、最も基地の矛盾が集中している沖縄県で、基地をなくす勢力が、団結・統一・共同という点で、日本全国の先進である事が求められるのです。
「基地をなくす勢力の超党派」を実現するために、なにも沖縄県だけでなく、日本全国で努力する必要があります。この点に関しては、政党の努力の必要性は、言うまでもありません。しかし同時に、あるいは先んじて、市民運動労働運動活動家が政党系列に一定とらわれざるを得ないながらも、それを超えて、「基地をなくす」「安保をなくして日米友好平和条約にする」という一点で結集していくということで、血のにじむような努力をしなければならない、ということを、今回の参議院選挙戦でも強く感ずるものです。
「沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動」草の根ニュースは「民主党政権に参院選で鉄槌」「普天間基地なくす議員・候補、政党の躍進を」「普天間無条件閉鎖政権をつくり憲法9条実行を」と訴えています。この点での結集がいま求められているのです。(2010年6月27日)