60年前の9月8日に沖縄を含む日本に何が起こったのでしょうか?(1/7)

今日の日を忘れないために、少し長いですが、最後までお読みいただけると幸いです。

60年前の9月8日―「アンポ」体制はじまる(1)

 1951年9月8日、(アンポと言う名の)半占領条約が調印されました。1972年の復帰・返還まで沖縄の完全占領を承認したサンフランシスコ「平和」条約も調印されました。(アンポと言う名の)半占領条約調印はサンフランシスコ条約調印の直後でした。原発も基地も貧困もこの「アンポ」半占領従属体制に起因しています。

 「アンポ」と言っても全く分からない方も多いと思います。漢字で書けば「安保」です。これでもわからない方が多いでしょう。これは「安全保障」の略です。「アンポ」という記号で、日米政府の調印した条約の大ウソのネーミング「安全保障」条約を表したいと思います。「安全保障」条約と、なぜ「安全保障」にカギかっこをつけるのでしょうか。

 それは、アメリカ軍が日本の安全を保障する、つまり日本を守る、という歴史的大ウソを表現しているからです。この大ウソをそのままかっこなしで使うならば、この条約の真実を覆い隠すウソの言葉を認めることになるからです。

 しかも、沖縄県民を含む日本国民の大多数は、この「安全保障」という言葉の魔術によって、頭の中まで占領・半占領され、「アメリカが日本を守っている」と本当に信じ切っている、あるいは信じ込まされているのです。

 中国や北朝鮮が攻め込んでくるという大ウソも付け加えられています。中国や「北」が日本の脅威だから、米軍がこの国ぐにから日本を守っている、と言う神話です。これを、原発について言われている言い方にならって「安全保障神話」と呼ぶことができます。真実は、将来中国や「北」が攻め込むのではなく、既に今、この60年間、米軍こそが日本に攻め込んで居座っているということが事実であり真実です。

 

■なぜ「安全保障」条約と言うことが大ウソなのでしょうか1(事実真実は米軍の半占領)(2/7)へつづく

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