沖縄県議会、全会一致で県内移設に反対意見書

県内NO 壁越えて 県議会の決断歓迎 普天間「県外」意見書

知事へ逆風強まる 名護・宜野湾 「怒り 決議に反映」

2010年2月25日 09時42分 この記事をつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク Livedoorクリップに投稿 deliciousに投稿 Yahoo!ブックマークに登録
(9時間1分前に更新)

 米軍普天間飛行場の新たな移設先の検討作業が大詰めを迎える中、県議会はついに与野党の壁を越えて“県内移設拒否”へと舵(かじ)を切った。24日に全会一致で採択された普天間の県外・国外移設を求める意見書。過重な基地負担と基地の固定化に反対する民意を、あらためて政府に突きつけた。政府内では県内移設に回帰する案も浮上。県民の間では「いま主張しなければ間に合わない」と県議会決議を歓迎する声が強く、県内移設を否定しない仲井真弘多知事に対しても逆風が強まっている。

 「異議なし」。県議会超党派の議員から声が上がった瞬間、「県外・国外移設」まで踏み込んだ意見書が初めて全会一致で採択された。

 名護市から傍聴に駆け付けた元建設関連業の男性(62)は、「以前は仕事が増えればいいと移設に賛成する気持ちも半分あったが、基地では潤わなかった。もうこれ以上の負担はいらない」と決議を支持。中城村の元保守系村議、比嘉定栄さん(60)は「いま『沖縄に新たな基地はだめだ』とはっきり言わないと、本土や米国に誤ったメッセージを送ってしまう。知事ら執行部はしっかりしてほしい」と注文を付けた。

 「画期的だ。各党が大同団結した意義は大きい」と声を弾ませたのは、普天間爆音訴訟原告団の島田善次団長。「容認、反対に分かれていた県民の声が一つになった。県内に基地はもういらない」

 「カマドゥー小たちの集い」の知念ウシさん(43)は「本土も基地を引き取りつつ、安全保障のあり方を再考してほしい。日米両政府が沖縄の民意を踏みにじることがないよう国際社会の監視も呼び掛けたい」と訴えた。

 普天間移設先として合意された名護市。ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員は「陸上案に対する県民の怒りが決議に反映されている。無理やり県内に押し込もうとすると県民全体の怒りを買い、連立政権の崩壊につながるだろう」とくぎを刺した。

 一方、辺野古沿岸部に移設する現行案を条件付きで容認してきた普天間代替施設推進協の宮城安秀会長。「県民世論が県議会を動かしたと思う」と一定評価する一方で、「ゼロベースで検討しているという政府が『やっぱり辺野古』と判断したときに、どう整合性を取るのか…」とも話す。

 名護市議会では、辺野古への移設計画の断念を求める決議案の調整が昨年末から難航。与党連絡協議会の比嘉祐一会長は「3月定例会に提案できるように野党会派と調整を続ける。全会一致での可決を目指して努力する」としている。

思い一致/実現急げ

県内各地の声

 沖縄の意思ははっきり示された。今度は政府の番だ?。県議会が米軍普天間飛行場の「県外・国外移設」を求める意見書を可決した24日、県内では県議会の決断を歓迎し、早期実現を求める声が相次いだ。

 新基地建設反対を掲げる市長が当選したばかりの名護市。北部看護学校に通う小林奈緒美さん(22)は「大賛成」と可決を喜ぶ。「新しい基地が名護に来るのは反対だけど、嘉手納や県内の別の地域に行けばいいというものではないから」と語る。

 大宜味村の幸野尭(たかし)さん(68)も「これまで県議会が一つになることは無かった。基地をなくそうと県民が本当に一致できるようになった証し。一歩前進」と言う。

 「いくら可決しても国がやらなきゃどうしようもない」と話すのは冨山嘉秀さん(64)=那覇市。「政府は米国に頭が上がらないから、見通しはあまりよくないと思うけど」と言葉を選ぶ一方、「階段を1段、2段ぐらいは上がったかね」とひそかな期待をにじませた。

 「県内移設を言う人の住む地域に持って行けばいいという気持ちになる」。主婦の大沢貴子さん(39)=同=は移設問題に対する政治家の発言にいらだつという。今回の意見書可決は「やっと機運が高まったか、という感じ」。職業訓練校に通う森島悠さん(27)=同=も「本土では県内移設を迫る意見が強いが、なぜ沖縄でないといけないのか」と疑問視。小那覇義治さん(70)=同=は「できるかできないかは別にして、知事も県内移設反対を強く打ち出してほしい」と要望した。

 「基地問題は全国で考えるべきだ」。会社員の仲宗根一行さん(58)=宜野湾市=は、安堵(あんど)の表情を浮かべた。長年、頭上を通過する米軍機の騒音に悩まされ続けてきた。「基地はいらないということが示された。(県外・国外移設を)早く実現してほしい」と期待した。

「県内辺野古陸上案」国民新党案に反対

国民新党と下地幹郎議員へ次の意見をメールしました。

「県内辺野古陸上案」国民新党案に反対です。
これは国民の要求ではありません。
「国民新党」から「国民」の名を取って下さい。
むしろ、日米軍事同盟党とでも名を変えれば、良いのではないですか。

沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動

普天間・名護「敗北」で逆上した平野官房長官罷免を!

みなさま

普天間・名護「敗北」で逆上した平野官房長官罷免を!

平野氏は逆上したのでしょう。島袋自公候補が勝つと思ってい
たからでしょう。島袋現市長が勝てば、「民意に従う」とぬけ
ぬけと言ってのけたことでしょう。恥知らずな、米国の手先、
と言うべきでしょう。
平野、岡田、北沢などの日米軍事同盟至上主義者たちにとって
、名護市長選は「敗北」でした。彼らに対してさらに痛撃を与
えることは、基地をなくす勢力の団結以外にありません。今必
要なことは、社民党系も、共産系も、新社会系も、民主党のな
の基地反対勢力も、そして、本土と沖縄の基地反対勢力の、ま
た世界的な基地反対勢力の、団結!です。これこそが、彼らに
対する最大の反撃になります。50年前の安保闘争のように。

 1月30日を始め、大衆運動を思い切り発展させ、4月28日対
米従属を決めたサンフランシスコ条約発効の日、5月3日憲法
記念日、5月ニューヨークのNPT会議、等々を経て、
参議院選挙で、基地をなくす政党・議員を思いきり前進させましょう。
さらに、11月の沖縄県知事選で、基地をなくす知事を生み出しま
しょう。
 基地はいらない、どこにも!力を合わせましょう。

急速に「強行突破」に傾く平野官房長官は放置できません

つぎの「平野官房長官の発言要旨=普天間移設問題」をご覧下さい。
 平野博文官房長官が25、26両日の記者会見で、米軍普天間飛行場の移設問題に関して
発言した主な内容は次の通り。
 
【25日午前】
 ?沖縄県名護市長選の結果が普天間飛行場の移設問題に与える影響は。

 私は今、(政府・与党の)検討委員会(の委員長)という立場で、
ゼロベースで移設先を検討している。そういう観点で言えば、(移設に反対する候補が当選したことは)
一つの民意としてはあるだろうが、検討していく上においては、
あまりそのことも斟酌(しんしゃく)してやらなければいけないという理由はないと思っている。

 【25日午後】
 ?鳩山由紀夫首相は今月15日に、名護市民の思いを斟酌すると言っているが。

 例えばどこかの市が反対だと言い、斟酌してしまうと、ではどこへ持っていくんですかという
議論になってしまう。そういうことではなくて、一番最適で、一番県民の負担を軽減できるのはどこなのか
を考えていく。
 
【26日午前】
 ?地元の合意を得られない段階でも、移設先を決めることがあり得るのか。

 合意しないと物事が進められないものなのか。必ず理解を求めていかないといけないテーマだと
思っているが、それでなければ物事が進められないのかどうか。
 
?地元の合意は得られなくても仕方がないということか。
 
合意は(仕方がない)。理解は得られないといけないと思うが。
 
【26日午後】
 (報道は)合意は必要ないとか、そういう言い方での書きぶりだが、
私の真意ではないところを書かれている気がする。地元の理解を求めながら決断をしていく
ということなので、十分含んでおいてほしい。
 
?(移設先の)地元自治体には理解を求めるだけか。

 できる限り地元の皆さんの理解を得ながら決めていく。地元を無視してという考え方は成り立たない。

 ?「理解を得る」というのは分かりにくい。
 
非常に分かりやすい言葉ではないか。合意を得るとはどういう意味か、逆に。
 
?地元が受け入れをオーソライズ(承認)するのが合意だが。
 
では合意しなかったら物事が進まないということか。
 
?地元の合意がなければ現実的に難しいと思うが。

 そこは十分検証したい。法律的にやれる場合もあるだろう。いろんなケースがあると思う。
 
?住民の意向とは別に、ここを(基地として)使えるかを考えるのか。
 
全く使い物にならない所を(移設先と)言ってもしようがない。
検討する土俵がないのに、住民の意向がどうのこうのと言えるのだろうか。
 
【26日夜】
 ?沖縄県選出の与党議員が「斟酌する理由はない」との発言に抗議するそうだが。
 
抗議とかうんぬんという話は聞いていない。会うことは否定するつもりはない。
 
?こうした声が上がっていることについては。
 上がっているかどうかは、私は承知していない。
(2010/01/26-22:44)

これを読むと、平野官房長官は、自公政権顔負けの強硬路線です。公有水面の使用に関する
自治体の権限を奪う法律までも
制定して、名護・辺野古に規定方針通り基地を作ろうという意志がありありとしています。
 名護市長選での正論の勝利を、どうしても認めたくない、平野官房長官の意志が
あぶり出されたと言うことです。平野官房長官は罷免されるべきです。
社民党は、厳重に抗議し、重大決意を以てあたるべきです。また共産党は、この一連の平野発言を
むしろ好機として、厳重に抗議し、社民、共産は、内閣の内外、相呼応して、この平野発言問題で
共闘をすることが望ましい。
 1月30日の日比谷野外音楽堂での集会は社民党系集会ですが、同集会実行委員会は、共産党にも
メッセージを呼びかけると良いと思います。共産党はそれに応じると良いでしょう。
そして、この集会を大いに成功させましょう。
 安保闘争50年の今年は、社共共闘50年の年でもあります。両党がこの問題では
「兄弟的な」思いを以て力を合わせられることを心から期待します。

名護市長選の貴重な勝利-基地はいらない、どこにも

名護市長選の貴重な勝利

みなさん

すばらしい勝利!
こんな嬉しいことはありません。

基地のない沖縄・日本を実現する貴重な一歩です。
みなさん本当にご苦労様。
政治的には、
第1に、参議院選挙で、基地をなくす政策を持つ諸党(社民党、共産党、新社会党)と、
  基地をなくす政策を持つ議員(上記諸党の外に、民主党内のリベラルの会議員)を
  躍進させることです。
第2は、11月の沖縄県知事選で、基地をなくす知事を誕生させることです。

大衆運動を広め高めて、労働組合や、市民運動を強め、ネットワーク化していくことが重要です。

その中で、「米軍違憲ー憲法上その存在を許すべからざるもの」という伊達判決の精神を
国民世論にしていくことだと思います。