グローバル9条キャンペーン INナイロビ

グローバル9条キャンペーン INナイロビ
        草の根運動運営委員・日本国際法律家協会事務局長 笹本 潤

2007年の最初のグローバル9条キャンペーンは、ケニアのナイロビから始まった。2007年1月20日?25日にかけてワールドソーシャルフォーラム(WSF)に参加した。
ナイロビは標高が1500mの高地で赤道直下だけれども過ごしやすい気候で、世界から10万人の人が集まり、「もう一つの世界は可能だ(Another World is Possible!)」をスローガンに今回で第7回を迎えた。
JALISA(日本国際法律家協会)からは、大阪から3人(梅田、上山、坂東)、東京から2人(高部、笹本)が参加し、ピースボートからも川崎、ロベルト、エミリーの3人が参加してグローバル9条キャンペーンの署名集め、分科会(WORK SHOP)の企画運営、それと世界の市民にグローバル9条キャンペーン自体の宣伝を展開してきた。
9条国際署名を100万集めて国連、各国政府に提出する統一署名用紙を今回ピースボートが作成し、3日間で約750名の署名を集めた。署名のブースには世界各国から間断なく多くの人が訪れた。地元のケニアが一番多かったが、隣国のタンザニア、ウガンダからも多くの人が参加しており、ヨーロッパ、アジア各国からもいろいろな国の人が署名にサインしてくれた。
地元の中学生が、人身売買のことを訴えに来たり、アフリカが武器市場になっていること、アフリカの利益は全部欧米が持って行ってしまうことなど、の訴えがあった。9条については、やはり知らない人が多く、みんなたどたどしい英語で説明をすると、ちゃんと納得して署名してくれた。「NO WAR, NO MILITARYの憲法9条が危機にある。日本では変えられようとしている。世界に広げたい。」と言うと、快く応じてくれた。「何で変えようとするのか?」とか「私たちには何が出来るか?」などの応答があったり、「軍隊をなくして、米軍をなくしてどうやって守っていくのか?」などかなり日本のことをよく知っている人にも出会った。アフリカの武器が欧米から輸入され、武器をなくす話になると、9条は戦力の放棄を定めており、武器輸出の禁止など軍縮の方向を目指すのが9条の方向性であると説明すると話が盛り上がってくる。小型武器禁止の運動をしているウガンダの参加者は、これから9条のネットワークをアフリカにもつくりたい、と熱心に誘ってくれた。私たちの面倒を見てくれたケニアのガイドも「ケニアの軍隊は国民に対して何もしてくれない。軍隊はいらない」と熱心に私たちに語ってくれた。(続く)  (あかしあ法律事務所弁護士)

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