沖縄タイムス・琉球新報 関連記事(5月19日夕刊)

沖縄タイムス 2007年5月19日(土) 夕刊 1面
糸数慶子氏が出馬表明/参院選
 七月二十二日投開票の参院選沖縄選挙区に向けて、野党統一候補で元参院議員の糸数慶子氏(59)は十九日、那覇市内のホテルで立候補を正式に表明した。
 糸数氏は「憲法九条を守る立場を貫き、平和問題に真正面から取り組む。米軍基地の負担軽減に努めて、危険な普天間飛行場の即時閉鎖、撤去を求める」と訴えた。さらに「軍事基地を押し付け、生活を破壊する自公政権を参議院で過半数割れに追い込む」とし、安倍政権との対立軸を表明した。
 米軍普天間飛行場移設に絡み、海上自衛隊員が参加したことに、「多くの市民団体が阻止行動する中での海上自衛隊の参加は、住民運動に対する軍隊の介入だ。日本が軍国化し、戦争ができる国に向かっている象徴だ」と批判した。
 選挙母体として、「ウマンチュと共に沖縄の未来をつくる会」を立ち上げ、共同代表として、照屋寛徳社民党県連委員長、喜納昌春社大党委員長、喜納昌吉民主党県連代表が就き、事務局長に社大党副委員長の大城一馬氏が就任した。
 糸数氏は一九四七年、読谷村生まれ。平和バスガイドなどを経て、九二年、県議会議員に初当選。三期を務め、二〇〇四年七月、参院選で初当選。〇六年十一月、知事選に出馬している。

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705191700_01.html

沖縄タイムス 2007年5月19日(土) 夕刊 5面
機材設置作業を継続/辺野古調査
 【名護】米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設建設に伴う海域の現況調査(事前調査)で、那覇防衛施設局は十九日午前、機器の設置作業を実施した。作業は十八日に引き続き二日目。一方、基地建設に反対する市民団体メンバーらは小型船やカヌーで調査地点に向かい、阻止行動を展開。辺野古海域には、海上保安庁の巡視船や巡視艇、十数隻のゴムボートが作業の警戒に当たり、上空ではヘリが旋回を繰り返した。
 午前七時ごろ、施設局がチャーターした作業船が辺野古海域に姿を現すと、辺野古漁港で集会を開いていた反対派のメンバーらは、阻止行動のため、小型船六隻とカヌー十二艇を出港させた。
 漁港近くの海上では、反対派の船やカヌーが作業船に近づこうとするのを海上保安庁のゴムボートや小型船四隻が包囲。反対派の船団は進路をふさがれ身動きが取れない状態が一時間ほど続いたが、すきをついて作業船に近づき、船の両側をふさぐ形でしがみついて作業中止を訴えた。反対派のいない調査地点では、ダイバーらが作業船から海象調査用とみられる機器を抱えて潜水する様子が見られ、着々と機器の設置作業が進められた。
 漁港近くの反対派の座り込みテントには、反対派住民や県外の労組ら約七十人が集まり、双眼鏡で現場を確認するなど、阻止行動の支援を続けた。座り込みに参加した大学生の川野勇輔さん(23)=名護市中山=は「軍隊を使って弾圧しようとする政府の姿勢を感じる。調査をやめてほしい」と訴えた。

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705191700_03.html

緊迫の海上作業続行 辺野古沖事前調査

作業を阻止しようと作業船に近づく反対派のカヌー隊=19日午前9時10分ごろ、名護市辺野古海域
 【名護】那覇防衛施設局は19日午前、米軍普天間飛行場の移設先である名護市辺野古周辺海域で、現況調査(事前調査)に使用する機器設置作業を18日に引き続き実施した。第11管区海上保安本部のヘリや警戒船が警戒に当たる中、施設局側の作業船とゴムボートから潜水士らが次々と海中に入り、機器設置作業を行った。
 基地建設に反対する住民や市民団体も早朝から辺野古漁港内で反対集会を開き、12隻のカヌー隊やボート6隻で沖に出て抗議行動を展開した。
 海上では、「作業船に近づくな」「作業は違法行為だ」と施設局側と反対派市民らの怒号が飛び交い、緊迫する場面も見られた。
 漁港内に設置されたテントには、「違法な事前調査に海自艦投入は琉球処分」の横断幕を取り付け、作業の経過を海上のボートとやりとりしながら、集まった約30人が監視を続けた。
 この日、反対派の支援に県議や市議も訪れた。海上から視察した玉城義和県議は「海上保安庁などから相当な数を動員し、力で押し切っていくという印象を受けた。海上保安庁の船が反対派に体当たりしたと聞き、反対運動への弾圧を感じた」と述べ、21日にも作業中止を求めて那覇防衛施設局などを訪れる予定だ。
 政府は18日、潜水作業への自衛隊員の投入を公式に認めたが、19日午前10時現在、現場海域に海上自衛隊の艦船は確認されておらず、現場での作業に自衛隊員が参加しているかどうかは分かっていない。
(琉球新報 5/19 16:01)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23893-storytopic-1.html

「見てほしい辺野古の海」 下地さん、写真で反基地訴え

辺野古周辺で広がる干潮の潮だまり=4月19日(下地良男さん撮影)
 那覇市首里の下地良男さん(69)=元琉球大学教員=が、名護市辺野古の海の美しさを写真に収め、多くの人に同地域の海の大切さを伝える取り組みを進めている。
 下地さんは普天間飛行場の県内移設に反対しており、辺野古への基地建設について「写真を見て一人一人がここを埋め立てるべきなのか考えてほしい」と呼び掛けている。
 下地さんは写真が趣味で、約30年前から各地で撮影をしている。普天間代替施設予定地の海は今年2月26日と4月19日に撮影した。名護市久志や辺野古から望む海の風景を写真に収めた。好天に恵まれ、息をのむような真っ青な空と海の写真が撮れ「本当にここを埋め立てるのかと怒りを覚えずにはいられなかった」という。
 下地さんは、この写真を新聞投稿するほか、国会議員や政党、米国連邦議員などに電子メールやファクスで送り、普天間飛行場の県内移設反対を訴えている。
 辺野古周辺の撮影について「一市民としての草の根運動だ」と説明し、今後は写真展の開催を希望している。
(琉球新報 5/19 16:05)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23894-storytopic-1.html

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