60年前の9月8日に沖縄を含む日本に何が起こったのでしょうか?(4/7)

○「安全神話」だけでなく「安全保障神話」から目を覚ますとき(原発との関連)

 原発(原子力発電所)は、アメリカ大統領の国連における1954年の原子力の「平和利用」宣言から、全世界で本格的につくられ始めました。それは、原爆製造のウラン濃縮システムと技術と設備を維持し、同時に大きな利潤を得るために、米国が技術と原発設備を含む「製品」を売り込むためでした。現在日本の原子力発電所のウラン濃縮原発燃料の74%が、アメリカからの移入と言われています。世界第3位の54基もの原発を作るために、アメリカ発の大ウソ「安全神話」が歴代日本政府、電力会社、御用学者、マスコミなど原子力村によってふりまかれました。悲惨な、また幾世代にわたるかもわからない放射能によるガンその他の「影響」は、日本国民がこの「安全神話」を信じ込まされ、信じた結果です。しかし、それは、フクシマによって、粉々に打ち砕かれました。

 それでは、「安全保障神話」はどうでしょうか。残念ながら、日本国民の大多数は、アメリカが日本を守っているという「安全保障神話」を信じ込まされ、信じています。その神話は60年前の(アンポと言う名の)半占領条約から始まっています。

 日本国民は、「安全神話」からだけでなく、「安全保障神話」からも、抜け出さなければなりません。そうでなければ、日本は永久に半占領下の従属国として、アメリカが、他国を侵略するお先棒を担ぐことになるでしょう。

 また、原発の放射能におびえ続けるだけでなく、アメリカによる侵略戦争へ基地提供と言う形で完全に参加しつづけ、日本の女性はレイプされ続け、基地周辺では、夜眠ることすらできない状態が続き、私たちの空も海も陸もアメリカによって勝手に使われ、環境を破壊され、半占領と言うべき状態が永久に続き、米国流の新自由主義という経済政策で、青年をはじめ労働者は「貧困」で苦しめられ、憲法改悪を押し付けられ、米国が占領中に憲法に反して再軍備でつくった自衛隊の増強と侵略戦争への直接的な参加という最悪の事態さえ予想され、憲法の実現は遠のき、アジアでは、近隣諸国との友好的関係は阻害され、首相が代わればその度にアメリカもうでをする、情けない従属国状態が続くでしょう。独立自主も、平和も、法による支配も、民主主義も、穏やかな生活も、米国による半占領と従属のもとでは不可能でしょう。

 

■60年前の9月8日―「アンポ」体制はじまる(2)ー ○連合国の完全占領から、米軍の半占領へ(5/7)へつづく

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