琉球新報 関連記事(4月5日、7日)

「普天間」解決手法に差 宜野湾市長選
 【宜野湾】22日投開票の宜野湾市長選挙を前に、現職の伊波洋一氏(55)=無所属、社民、社大、共産、民主推薦=と新人の前市教育部長・外間伸儀氏(59)=無所属、自民、公明推薦=による立候補予定者の公開討論会(主催・宜野湾青年会議所、日本青年会議所沖縄ブロック協議会)が4日夜、宜野湾市民会館で開かれた。
 普天間飛行場の危険除去と返還について伊波氏は「普天間の部隊をグアムに移させることが肝心。そのため日米両政府に訴え続ける」、外間氏は「国、県と一体となって取り組む。市の持つ騒音データや米軍の運用実態を分析して有効策を取る」と、それぞれ主張した。
 経済振興では伊波氏が入札制度改革で生まれた入札差額を活用している実績を挙げ「西海岸への企業誘致で観光客50万人を目指す」としたのに対し、外間氏は他市に比べ宜野湾市の公共工事額が少ないことを指摘し「国の高率補助を使い、普天満宮周辺整備など公共工事を進める」と述べた。
 子育て支援では、伊波氏が小学校6年生までの入院費無料化を打ち出したのに対し、外間氏は大山小学校の分離新設、嘉数小学校改築など教育環境を整備すると訴えた。
(4/5 9:33)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22702-storytopic-3.html

参院補選きょう告示 島尻、狩俣氏一騎打ちへ
 22日投開票の参院選沖縄選挙区・補欠選挙(欠員1)は5日告示される。同選挙には前那覇市議・島尻安伊子氏(42)=無所属、自民、公明推薦=、前連合沖縄会長・狩俣吉正氏(57)=無所属、社民、社大、共産、民主、国民新党推薦=らが立候補を表明しており、島尻、狩俣両氏による事実上の一騎打ちとなる見通しだ。憲法改正の是非や普天間飛行場の県内移設の是非などが争点。格差是正や少子化対策などの課題も問われる。両氏は5日午前、立候補を届け出て、17日間の選挙戦がスタートする。
 糸数慶子前参院議員の知事選出馬に伴い実施される同補選は、同日投開票の参院選・福島選挙区補欠選挙とともに、国内政局の天王山とされる7月の参院選通常選挙の前哨戦と位置付けられる。
 政権安定への足がかりにしたい自公勢力と、政権交代への道を開きたい野党勢力が真っ向から激突する構図。仲井真弘多知事就任後初の国政選挙で、安倍政権、仲井真県政への評価も焦点となる。選挙結果は7月の参院選、来年の県議選、那覇市長選にも影響しそうだ。
 島尻氏は5日午前8時半から那覇市牧志の選対本部前で出陣式に臨む。仲井真弘多知事、中川秀直自民党幹事長、北側一雄公明党幹事長、翁長雄志那覇市長、知念栄治県経営者協会会長らが登壇する。浦添、宜野湾、名護をはじめ各地で街頭演説。子育て支援や教育問題などを訴える。
 狩俣氏は5日午前8時半から那覇市銘苅の選対本部前で出発式。菅直人民主党代表代行、照屋寛徳社民党副党首、糸数慶子社大党副委員長、赤嶺政賢共産党県委員長、亀井静香国民新党代表代行らが登壇する。那覇、南部、中部で街頭に立ち格差是正や県内への新基地建設反対などを訴える。
(4/5 9:38)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22700-storytopic-3.html

宮古市議、下地空港自衛隊誘致で面談
 【宮古島】下地島空港への自衛隊誘致をめぐり宮古島市議会の与党2議員が1月中旬、防衛省幹部や自民党の国会議員ら数人と面談し、情報収集していたことが5日、分かった。2議員は市の厳しい財政状況の中で、国からの経済的な措置など誘致に伴う利点を探った。宮古島市の伊志嶺亮市長は同空港への自衛隊誘致に反対しており、与党内でも論議を呼びそうだ。
 防衛省幹部らと面談したのは仲間明典、前川尚誼の2市議。1月14日上京、15日に防衛省幹部ら、16日に国会議員らと面談し自衛隊誘致に伴う利点などについて意見を交わした。
 仲間議員は「与党議員としてではなく、一議員としての個人的な活動」と説明。「市は下地島空港の軍事利用に反対しているが、米軍と自衛隊は違う。自衛隊機による急患輸送や物資輸送など市が示す平和利用が期待できる」と強調した。
 また「自衛隊誘致で国の財政的な措置や隊員の移住による人口増加などで経済的な波及効果が期待できる」と厳しい市財政の改善につながると指摘した。
 与党の2市議が防衛省幹部らと面談したことについて宮古島市の伊志嶺亮市長は「議員それぞれが自分の考えを持っており、個人的な活動だろう。下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民の総意は変わらない。私の在任中は反対し続ける」と述べた。
(4/5 16:02)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22726-storytopic-3.html

「沖縄戦わい曲」批判 市民団体が緊急集会
 2008年度から使用される高校教科書の検定意見を受け、沖縄戦の「集団自決」から「日本軍の強制」が削除、修正されたことについて、市民団体が6日夜、緊急抗議集会を那覇市の教育福祉会館で開いた。約250人が参加し、文科省に修正指示の撤回を求めるとともに、教科書会社や執筆者へも歴史の真実を正しく伝えるよう要求。全県的な運動を訴え、「軍の強制」記述復活の署名を呼び掛けるアピールを採択した。
 集会は高教組、沖教組や市民団体から成る「沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」主催。
 集会では、同会共同代表の高嶋伸欣琉球大教授が今回の検定の問題点を指摘。文科省が検定という公権力の行使を「集団自決軍命訴訟」の原告側の意見陳述だけを根拠にしているとして「公正と客観性を保つための検定基準に反する」と厳しく批判。さらに教科書執筆者に対しても「歴史教育に責任感を持つべきだ」と強調した。
 また、同会事務局長の山口剛史さんが「集団自決軍命訴訟」の傍聴報告とともに、具体的な今後の取り組みを提起。教科書会社や執筆者に経過説明を求める公開質問状を出すことや、沖縄側から記述案を提案していく方針を示した。
 集会に参加していた嘉手納高校教諭の知念勝美さん(37)は「無関心さがこのような事態を生み出したと感じた。自分の足で歴史を検証していきたい」と話していた。
(4/7 9:56)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22763-storytopic-1.html

空自、F22と共同訓練 沖縄周辺で月末を予定
 【東京】田母神(たぼがみ)俊雄航空幕僚長は6日午後の記者会見で、5月に撤収する予定の米空軍最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプターと、南西航空混成団(沖縄)を含む航空自衛隊が、沖縄周辺の空域で日米共同訓練を行う方向で調整していることを明らかにした。F22が配備されている嘉手納基地の報道部によると訓練実施は4月後半になる見込み。
 F22と空自の共同訓練は初。田母神空幕長は「沖縄の部隊は参加する。そのほかの部隊やF15も参加させたい」と述べ、那覇基地所属のF4や新田原基地(宮崎県)などから嘉手納基地に飛来しているF15を訓練に参加させる意向を示した。
 実施時期は「先方の都合もあるが来月撤退するかもしれないので、できるだけ早めにやりたい」と述べた。詳細は10日以降に決まる見通しだ。
 訓練の意義について田母神空幕長は「空対空戦闘でどのように見えるのかなど、教訓が得られる。(F22の)性能の確認はもちろん、われわれの戦術や戦法がこれ(F22)に対しても使えるか、ということも分かる」と説明した。
 共同訓練をめぐっては防衛省の山崎信之郎運用企画局長が2月の衆院外務委員会で「米側と時期、場所、参加規模の詳細について調整中」と答えていた。F22はF15戦闘機の後継機として開発された米空軍の高性能戦闘機。レーダーなどから探知されにくいステルス性能と超音速巡航能力を兼ね備えている。
(4/7 10:09)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22767-storytopic-3.html

辺野古V字案合意から1年 国と地元、溝なお深く
 在日米軍再編による普天間飛行場移設をめぐる2本のV字形滑走路の新移設案について、島袋吉和名護市長と額賀福志郎防衛庁長官(当時)が基本合意してから7日で1年が経過した。政府はこの案を基本に普天間移設を進めようとしているが、稲嶺恵一前知事から県政を受け継いだ仲井真弘多知事は現行V字案は認められないとし、名護市とともに修正を求めている。
 政府は名護市との基本合意を携えて米側と協議し、2006年5月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、1800メートルの2本のV字滑走路を持つ政府移設案で合意。だがその直後から、1500メートルを求める名護市と認識がずれたまま今に至っている。代替施設については、これまで政府が「知らない」としてきた海兵隊次期主力機の垂直離着陸機MV22オスプレイの配備が、1996年当時から計画されていたことも明らかになり、政府の姿勢に疑念も広がっている。
(4/7 10:10)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22768-storytopic-3.html

護憲訴え全国行脚 「WALK・9条の会」福崎さん

「いい出会いを重ね、今年中には日本縦断したい」と話す福崎さん=6日午前、那覇空港前
 憲法9条の大切さを胸に人々と語り合いながら徒歩で旅する「WALK・9条の会」の福崎やすおさん(51)が6日、広島県から来県し、沖縄から全国行脚の旅をスタートさせた。ねずみ男の格好の福崎さんは「憲法9条は今、世界平和に大事なこと」と話し、旅先で出会う人と憲法について語りながら全国縦断する。
 福崎さんは広島県上下町の町議会議員を14年間務め、経営する会社の倒産、妻との離婚、3人の娘の世話、舌がんを患うなど、さまざまな経験をした。がんから生還し、生かされたことを実感した福崎さんは「少しでも平和に貢献できたら」と、憲法9条の旗を掲げた全国徒歩縦断を決意した。
 「人間の弱さの象徴」というねずみ男の格好は「人をだますし、うそもつく、マイナス面のある弱い人間には憲法9条は必要なもの」との思いが込められている。謙虚に自分を見つめ「少しでも一緒に歩いてくれる人がいたら」と旅先での出会いに期待する。
 初日を歩き終えた福崎さんは那覇市安里の琉球山法華経寺に宿泊。「激戦地だった沖縄が本気で9条に取り組まなければならない」と語る人とも歩くことができた。寺で知り合った人と自身の経験や憲法を語り合った。今後は、読谷村や宮古島などのつてを頼りに、声をかけてくれる場所を中心に歩いていく。
 福崎さんへの連絡は090(1182)6886。ホームページhttp://huukei.huuryuu.com/9/で、現在の行動などが確認できる。
(4/7 16:24)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22785-storytopic-1.html

グローバル9条キャンペーン INナイロビ(続)

グローバル9条キャンペーン INナイロビ(続)
        草の根運動運営委員・日本国際法律家協会事務局長 笹本 潤

(筆者は、2007年の最初のグローバル9条キャンペーンとして、ケニアのナイロビで開かれた、1月20日?25日にかけてのワールドソーシャルフォーラム(WSF)に参加した。)

(前号の続き)
 ワークショップの第1回目は、約80名の参加で特にアフリカの人たちの積極的な発言が特徴だった。(日本国憲法9条)署名をする際にワークショップの宣伝もしていたから、署名をしたアフリカの人たちが多く参加した。パネラーは、コスタリカのロベルト、韓国の平和ネットワークのイ・テフンさん、 JALISAの梅田弁護士、司会はピースボートの川崎さんが行った。質疑の中では、武器の軍縮に対して9条の機能が武器の軍縮も目指していること、という点でアフリカの参加者との接点があったり、中国の参加者からは具体的な運動の仕方についての質問があり、梅田弁護士もバンクーバー、ジュネーブの他に世界各地で「9条の会」を作ることを提唱した。第2回のワークショップもアフリカの参加者とともに討論していくことになっている。
 グローバル9条キャンペーンは今回、今までに経験していなかったアフリカの地で初めて行ったが、また9条との接点も見つかり、9条の豊かな内容が明らかになったキャンペーンだった。

 5月に発行予定のグローバル9条キャンペーンの書籍の執筆者予定者とも連絡をつけることができた。オーストラリアのシーゲルさんは9条が変わってしまった場合のアジア情勢について書いてくれることを約束していただき、ピースボートのつながりでケニアの医師にアフリカから見た9条を書いてもらうことになり、世界平和ビューローのコリンアーチャーさんにも川崎さんを通じて原稿依頼を伝えてもらった。
 今回は、来年5月に日本で開かれる「憲法9条世界会議」の宣伝も行った。週刊新潮の表紙を書いている成瀬政博さん作によるデザインのポスター、パンフ、うちわを配り、世界会議に招待予定のノーベル平和賞受賞者にも接触をした。日本でもおなじみのケニアのワンガリ・マータイさんはワークショップで、植樹の運動(GREEN BELT MOVEMENT)の話をする中で、軍事費に多くのお金を使っている現在の世界に警告をならし、9条との接点も感じられた。その他にもアメリカのジョディウイリアムズやイランの人権弁護士シリンエバディも発言した。
 隣国のソマリアでは、武装グループがケニアに入り込んだとかいうニュースや、スラム街の人たちの入場で窃盗などの警戒態勢も厳しかったが、これだけ世界から多くの人が集まり、そこで世界の平和運動の一つとして9条のキャンペーンを張れたことは大きな意味がある。これからは知り合った人たちと連絡を取り合いながら、アフリカでの9条、武器禁止の運動を作り上げていくとう方向で運動を発展させていきたい。(完)
(あかしあ法律事務所弁護士)

架 け 橋

架 け 橋     外間喜明

やまとぅに45年住む うちなーんちゅー 
今年になって このフレーズを何十回使っただろうか
住み込み店員として10代で異郷の地を踏んでから半世紀近く
山歩きが好きで仕事の合間に やまとぅの各地を歩きまわり
心通い合う友人もたくさん出来た
贅沢言わなきゃ暮らしも何とかやっていける
還暦を過ぎて人生の充実期を迎えたはずの僕に
与えられた役割というのがあるのだろうか
奇跡的に生き残ったカンポウヌクェヌクサーのこの僕に

35年前の悲願の祖国復帰=沖縄返還が実現し
異民族支配の異常さから脱却し
各県とも外国とも自由に往来することが出来て
家々も道路もすっかり良くなり 経済的にも豊かになって
全ての矛盾は解消し しまんちゅーたちは伸び伸びと暮らし
観光客は押し寄せ 年中賑わっている緑と花の島沖縄

え?
ホントに何の問題もないの?
この島々はホントにこの世の楽園なの?

一見華やかに思えるこの島で 例えば
タクシードライバーは昼夜働いても やっとこさ月に10数万の稼ぎ
女房の働きがなければ とてもやっていけないという
島のごく普通の労働者には週休2日制は夢のまた夢
県民所得は最下位の47位 失業率は全国平均の2倍
米軍犯罪は絶えるどころか
基地の重圧は変わらず 米軍再編で更に重く

そんな沖縄の厳しい現実を知らないやまとぅんちゅーが少なくないならば
たくさんの人たちに知ってもらおう
僕のふるさとが世界に誇る文化も自然も 魅力に溢れた美(ちゅ)ら島を 
忙しい日常を過ごす都会人の心を癒してくれる うちなーを
沖縄と日本本土と うちなーんちゅーとやまとぅんちゅーとが相互理解し合える
上滑りでない 心の交流の出来る橋を架けようではないか
男も女も 老いも若きも みんなで手を携えて往来のできる大きな橋をいっぱい
そんな橋の一つに僕はなりたい

なぜ、草の根運動は、改憲手続き法阻止で死に物狂いに闘うか

なぜ、草の根運動は、改憲手続き法阻止で死に物狂いに闘うか
日本国憲法を確立することと、違憲の米軍を撤退させることとは、コインの表裏だから
                                 
 草の根運動は「沖縄・日本から米軍基地をなくす」ことを目的とした「草の根の運動」です。米軍基地をなくす運動なのになぜ、憲法改悪に直結する改憲手続き法に、これほどまでに必死で反対して闘っているのでしょうか?費用や労力などかなりの努力を要していますが、敢えて「無理をして」、と書きたくないのは、今、わたしたちが怒り、立ち上がることには道理があり、無理にすら見える「努力」ではあっても、決して、闘いの道理から外れた「無理」ではない法治国家の主権者として、他国への従属に甘んずることを潔しとしない、独立を求める草の根民衆としてあまりにも当然のこと、責務だからです。

「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように」(憲法)
 日本国憲法前文は、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」と記した後、「かかる(国民主権の)原理」「これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」と述べています。憲法9条第2項は、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と明確に述べています。
「陸海空軍その他の戦力」という場合、往々にして、いつも論じられるのは、「自衛隊」についてです。しかし、この「戦力」がどうして自衛隊に限られるのでしょうか?いな、もしかしたら、この「戦力」なるものは、日本国の「戦力」だけを意味しているのかも知れません。なぜなら、独立国日本は、外国軍隊の駐留を全く想定していないとも言えるからです。ポツダム宣言12項は、「(前略)且日本国国民の自由に表明せる意志に従ひ平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるるに於ては、聯合国の占領軍は、直ちに日本国より撤収せらるべし」と規定しています。占領軍の存在の下ではいかなる国も独立国ではないからです。   

ポツダム宣言は、「直ちに占領軍の撤収」を規定
 現行安保条約の前の旧安保条約によって、米占領軍は、単なる「在日米軍」になったのでしょうか?もともと、米軍を主力とする連合軍という名の外国軍占領下で日本政府は、占領軍という言葉を使用せず、「進駐軍」などと言ってごまかしてきていました。その意味では「占領軍」は存在せず従って講和条約後も「占領軍の撤退」も論理的にあり得ないと言うことでしょう。これは本当にバカげた言い訳です。進駐軍は占領軍であるし、米軍を含め「基本的に外国軍は占領軍だ」と言うべきでしょう。
61年間米占領軍は居座っている
1945年、61年以前まえに日本を占領した米軍は、厳然として、今なお居座っています。この存在は、日本国憲法を真っ向から否定しています、外国占領軍は言い換えれば、独立国日本を否定する、本質的に違憲違法な存在であり、現日本国憲法とは相容れない存在なのです。百歩譲って、現行日本国憲法第9条に照らしてみるという憲法規定内の法解釈論に立つと仮定した場合でも、日本国領域内に存在する米軍は「陸海空軍その他の戦力」にまことにそのものずばりで当てはまるではありませんか!

日米安全保障条約は日本を対米従属国とする違憲条約
 かつて、米軍基地の日本国内提供を認める日米安保条約は違憲である、という伊達判決が出されました。これに対して、あわてた政府は、跳躍上告と言う手段で高等裁判所を抜かして、最高裁(最低裁というべきですが)に上告しました。最高裁は、悪名高い「統治行為論」で、憲法判断を回避し憲法81条に基づく憲法裁判所の職務を放棄し(何千万円という税金からでた高給を返せ)、一介の司法官僚集団に成り下がり、売国奴と化したのです。一片の勇気も持たず違憲の外国軍への判断すら回避して、同類の売国奴行政府に下駄を預けました。
公職追放を免れて戦前から続く反国民的日本の司法・裁判所がどうであれ、厳然として日本国憲法は権威ある最高法規範です。超憲法的国際法であったポツダム宣言12項を踏みにじった米軍は、また、この独立国たる日本の最高法規平和憲法をも踏みにじっており、憲法とも両立し得ない存在です。在日米軍は違憲違法の存在、日本占領軍と言ってもよい存在です。

外国軍隊の駐留の下で「国」の独立はあり得ない
 外国軍隊の日本国領域内存在を排除することによって、アジア2千万人、日本320万人の命の犠牲の上に獲得した日本国憲法を法治国家の基本法として確立するのか、占領軍の実体的継続で61年間居座っている占領軍=米軍と、現行安保条約の範囲すら超えて、「集団的自衛権」と称する解釈改憲からさらに進んで、「米軍に協力し海外で戦争する」対米従属「自衛軍」を認めるニセ「独立国」憲法をつくるのか、私達主権者は現在鋭く問われているのです。外国占領軍の存在は、「国」が陵辱されているに等しいのです。  (平山基生)

違法県知事選ポスター点検でなぜ逮捕したのかー那覇警察署長への公開質問(3)

違法県知事選ポスター点検でなぜ逮捕したのかー那覇警察署長への公開質問(3)
2007年1月
沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動 運営委員長 平山 基生
沖縄県那覇警察署長 殿

第6問:貴殿は、警察法を当然読んでいることと思うが、警察は不偏不党でなければならないことは法が要求するところであると思うがどうか?その場合、二人の有力候補が争い、私が糸数慶子側の支持者であることは、糸数慶子のポスターを所持していたことから明白である。また、仲井真現知事陣営の違法ポスターを点検していたことも明白である。これに対して、一方の側を「現行犯逮捕」と称して違法逮捕、しかも暴行傷害罪、器物損壊罪を犯したことは、警察法に明白に違反すると思うがどうか?(完)