沖縄は梅雨明け

沖縄は梅雨明け

 

 

 平年より4日早く、昨年より17日早く、沖縄県は梅雨明けしました。

 

 

  623日の慰霊の日に向けて、沖縄戦の犠牲者を追悼するさまざな行事がおこなわれています。各新聞、各テレビも戦争体験や、記念コンサートの紹介などを伝えています。

 

 東京では、310日東京大空襲で10万人が殺されました。しかし、全東京という規模でそれにふさわしい、犠牲者慰霊の行事や特集が行われているか、というと残念ながらそうはなっていません。

 

 

普天間基地閉鎖返還撤去問題は、米大使が仲井真沖縄県知事と会ったり(昨18日)、慰霊の日(23日)には、菅首相が来県したり、「普天間固定、辺野古回帰」の「日米合意路線」を沖縄県民国民に無理やり飲みこませようという動きが加速しています。

 

 

私が住み始めた普天間飛行場周辺の大謝名は、緑豊かで、朝から、美しい小鳥のさえずる声が聞こえます。それにまじって、戦場のようなヘリコプターや固定翼飛行機の爆音が襲ってきます。

 

梅雨が明けるように、米軍基地が早くなくなることを、心から祈るものです。単に祈っているだけではありませんが。(2010618日土曜日)

 

 

豪雨の中、普天間に着任。

 6月15日、普天間飛行場周辺の住居に、すさまじい豪雨の中着任しました。普天間基地を、現在進行してる歴史的チャンスをものにして、早期閉鎖返還撤去を実現するための、ささやかな、草の根運動家としてお役にたてるようにという、意図からです。

 雨は、ひと月前に普天間包囲で経験した時と同じように、激しいものでした。

 現地新聞を購読申し込したところ、さっそく持ってきてくれました。普天間飛行場をなくすために、ここに来たのです、と言って「草の根運動」の名刺を出しました。そして、「コンビニはどこにありますか?」ということから、会話が弾みました。「日常生活用品やパソコン関係用品がないのでどこで買ったらいいでしょうか?」と相談すると、「後から案内してあげますよ」と親切に言ってくださいました。

 一時間ほどして、小さい車が来て案内をしてくれました。

 車中で、

 「(沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動の)名刺を見て、うれしくて。梅雨が明けるときには、豪雨があります。会社から、4月の県民集会の案内が来て、参加しました。5月16日の普天間包囲では息子と一緒に参加しました。私一人でも参加しています。近所に住んでいるのに、参加しない人には腹が立ちます。

 もり上がっているけれど、本当に基地がなくなるか不安です」 こう言って、コンビニ、大型電気店、本屋などを回ってくれました。

 「米軍違憲」ブックレットのチラシを見て、ぜひ本屋で買いたい、と言ってくれました。

 参議院選挙では、革新が二つに割れ「どっちに投票しようかと考えている。棄権する人も多いだろう」と言っていました。

 

 ご飯茶わんやお椀もないというと、「到来物の中に、あるから差し上げますよ」とのこと。1時間もしないうちに、お茶碗4つ、お惣菜入れ2つ、お茶のみ茶碗1つ、お皿1枚の8点もの食器を持ってきて下さいました。

 自宅でパソコンメールをチェックしていると、東京の友人から「友人のマルマルが立候補したのでその候補を応援したい。」と電話が入りました。革新が割れれば、現職の自民党女性候補が漁夫の利を得るかもしれない状況です。沖縄ですら、「米軍基地をなくす超党派」をつくることがいかに大変かを痛切に感じます。残念なことです。

 

 しかし、滅びなかった「帝国」はありません。現実には、「米軍基地をなくす陣営」がまとまらなければ、絶対に「帝国」をなくすこと、米軍基地をなくすことはできません。団結以外に道はないのに、それができない。団結をつくり出すことに、米軍基地をなくす勢力は心血を注がなければならないと思います。

「着任」という言葉ですが、わたしが、普天間に半居住することは、「沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動」の仕事です。同時に、歴史と人民が与えた任務を果たすという意味で、「着任」という言葉を使用しました。

 

普天間無条件閉鎖返還政権をつくろう

普天間無条件閉鎖返還政権をつくろう

 

菅直人新首相は、2001年7月21日に、沖縄県内での記者会見で、

「(在沖縄米海兵隊は)沖縄に存在しなくても必ずしも日本の安全保障に大きな支障はない。米国領域内に戻ってもらうことを外交的にきちんと提起すべきではないか」

と発言していました。

 鳩山旧首相のもとでの「日米合意」は、この菅発言内容と真っ向から矛盾するものです。菅新首相は、この「日米合意を踏まえる」と発言し、また、首班指名後のほぼ最初の仕事が、オバマ米大統領との電話会談での日米合意確認でした。菅氏が9年前に「安保上大きな支障がない」といった米海兵隊、しかも、「米領域に戻ってもらうことを外交的にきちんと提起すべき」だとした米海兵隊が、9年間のうちに、「抑止力」に変貌し、米大統領と「辺野古さらに徳之島移設」での合意を確認しなければならない、とでもいうのでしょうか。

 菅氏の政治的信念は一体どこにあるというのでしょうか?この菅氏の「思想と行動」は、鳩山前首相の「公約破り」と変わりがないと言っては、言い過ぎでしょうか。

 いま、菅政権に期待できない以上、普天間無条件閉鎖をめざして、普天間閉鎖返還政権を、国民的基盤の上に作る努力を始めなければなりません。沖縄本土一体、超党派、国際連帯で普天間閉鎖返還のために努力しましょう。その政権こそ、かつて菅氏自身が言っていたように、

「(在沖縄米海兵隊は)沖縄に存在しなくても必ずしも日本の安全保障に大きな支障はない。米国領域内に戻ってもらうことを外交的にきちんと提起すべきではないか」を実行する政権となるでしょう。(2010年6月7日)

暴走!強硬路線突っ走る鳩山売国首相

暴走!強硬路線突っ走る鳩山売国首相

 夜9時のニュースは、鳩山が福島社民党党首を閣僚罷免したことを報じました。下の文章で指摘した、鳩山首相の「暴走」は、事実となり、鳩山は既遂犯となりました。昼の文章を変える必要がないので、ぜひお読みください。

(以下は昼の文書)

 本日昼のニュースは、鳩山首相が、全閣僚の署名を必要とする閣議決定とすることを決め、社民党福島党首が署名しない場合罷免もやむを得ない、と決定した、と報じました。また、米国政府が、辺野古、徳之島を明記した日米合意を歓迎したと報じられています。

 鳩山の「友愛」は米帝国との「友愛」であり、沖縄県民・日本国民との「友愛」でないことが明確になりました。まさに、牙をむき出したというべきです。鳩山は、祖国の独立よりも、米帝国の世界支配を意味する「海兵隊抑止力」を選びました。彼の祖父鳩山一郎首相が、立川基地拡張のため、砂川町民へ数百数千の警官隊を派遣し、流血の砂川といわれる弾圧をおこなった道を歩もうというのでしょうか?この闘いに続いた闘いは、米軍違憲という伊達判決を生んだのです。(平山基生著『米軍違憲』(本の泉社)参照)

鳩山一郎首相は、結局、強制測量を中止に追い込まれ、立川基地は閉鎖され、今は憩いの場、昭和公園に(自衛隊基地も一部あり残念ですが)なっています。鳩山由紀夫首相は、お祖父さんの歴史から全く学ばないのでしょうか?

 鳩は鷹に変わりました。今や、民主党政権を打倒し、普天間飛行場を閉鎖する政権を作る努力を百倍も強めなければならなときです。(2010年50月28日昼)

 

鳩山の日米合意は、沖縄県民国民の裏切り

鳩山の日米合意は、沖縄県民国民の裏切り

 

沖縄タイムスのホームページは、今、次のように伝えています。

 

 

 「日米両政府は28日午前、米軍普天間飛行場を名護市のキャンプ・シュワブ辺野古崎地区とこれに隣接する水域に移設すると明記した共同声明を発表した。

 

 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部と付近の海域に造る代替施設の位置と工法の検討を8月末までに完了させると明記した。

 

 また、シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画の環境影響評価の手続きを著しく遅らせないと明記し、ほぼ現行計画通りの場所への移設方針を示した。鹿児島県・徳之島を含め、海兵隊など在沖縄米軍の県外への一部訓練移転拡充も明記した。」

 

 一昨日のブログで厳しく批判した鳩山内閣は、日米合意優先、沖縄県民、社民党を含む閣内をふくむ国民合意無視という売国行動を今朝のオバマ米大統領との電話会談で実行した、ということです。

 

 これによって、鳩山内閣が売国内閣であることを示しました。「売国」。いやな言葉です。しかし、自公政権の売国政治が、鳩山内閣によって継承された、ということです。

 

 福島社民党党首(閣僚)の署名を必要としない首相声明であろうとも、明確に日米合意を撤回しない声明である場合(それ以外にあり得ないのですが)、首相声明発表の時点で、福島氏は、閣僚を辞任すべきです。

 

 報道によると、社民党指導部の又市氏、阿部氏などは、閣内に残留するべきであるという主張しているとのことです。これは、村山内閣で安保容認した旧社会党が、急速にその影響力を失って、少数政党に転落した歴史から全く学んでいないことを意味します。目先の、民主党との選挙協力に目を奪われていては、社民党の一層の少数派への転落は、目に見えています。

 

 福島氏が「2枚舌」と批判した鳩山の行動は、首相声明という署名を必要としない意思表明によってかわることはないのです。閣内で反対を続けることも一つの方法ですが、閣僚として存在し続けることは、鳩山への共同責任を負っていると、批判されても仕方がないでしょう。

 

 沖縄県民、国民を裏切る今朝の日米合意発表を契機に、北沢防衛相が促すまでもなく、「辞任」という道を選ぶべきでしょう。少なくとも、鳩山が、日米合意を優先した行為自体が許されるものではないのですから。

 

 社民党は、歴史によって試されています。福島氏は、社民党のトップとして又市氏や阿部氏の閣内残留論に惑わされることなく、社民党を誤りなく導くことがのぞまれます。これが、社民党の生き残る道であり、超党派の普天間無条件撤去で国民合意を作る道なのです。(2010528日午前)