社民福島党首は政府決定署名拒否・閣僚辞任を

沖縄タイムスのホームページは、今、次のように伝えています。

 

 「日米両政府は28日午前、米軍普天間飛行場を名護市のキャンプ・シュワブ辺野古崎地区とこれに隣接する水域に移設すると明記した共同声明を発表した。

 

 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部と付近の海域に造る代替施設の位置と工法の検討を8月末までに完了させると明記した。

 

 また、シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画の環境影響評価の手続きを著しく遅らせないと明記し、ほぼ現行計画通りの場所への移設方針を示した。鹿児島県・徳之島を含め、海兵隊など在沖縄米軍の県外への一部訓練移転拡充も明記した。」

 一昨日のブログで厳しく批判した鳩山内閣は、日米合意優先、沖縄県民、社民党を含む閣内をふくむ国民合意無視という売国行動を今朝のオバマ米大統領との電話会談で実行した、ということです。

 これによって、鳩山内閣が売国内閣であることを示しました。「売国」。いやな言葉です。しかし、自公政権の売国政治が、鳩山内閣によって継承された、ということです。

 福島社民党党首(閣僚)の署名を必要としない首相声明であろうとも、明確に日米合意を撤回しない声明である場合(それ以外にあり得ないのですが)、首相声明発表の時点で、福島氏は、閣僚を辞任すべきです。

 報道によると、社民党指導部の又市氏、阿部氏などは、閣内に残留するべきであるという主張しているとのことです。これは、村山内閣で安保容認した旧社会党が、急速にその影響力を失って、少数政党に転落した歴史から全く学んでいないことを意味します。目先の、民主党との選挙協力に目を奪われていては、社民党の一層の少数派への転落は、目に見えています。

 福島氏が「2枚舌」と批判した鳩山の行動は、首相声明という署名を必要としない意思表明によってかわることはないのです。閣内で反対を続けることも一つの方法ですが、閣僚として存在し続けることは、鳩山への共同責任を負っていると、批判されても仕方がないでしょう。

 沖縄県民、国民を裏切る今朝の日米合意発表を契機に、北沢防衛相が促すまでもなく、「辞任」という道を選ぶべきでしょう。少なくとも、鳩山が、日米合意を優先した行為自体が許されるものではないのですから。

 社民党は、歴史によって試されています。福島氏は、社民党のトップとして又市氏や阿部氏の閣内残留論に惑わされることなく、社民党を誤りなく導くことがのぞまれます。これが、社民党の生き残る道であり、超党派の普天間無条件撤去で国民合意を作る道なのです。(2010年5月28日午前)

 

今日は「普天間無条件閉鎖での超党派団結」へ、試される日

今日は「普天間無条件閉鎖での超党派団結」へ、私たちが試される日  普天間飛行場の早期閉鎖問題は、鳩山政権によっては、さらに障害が設けられ、解決の見通しがなくなってきました。 本日5月27日、連立政権である同民主党内閣は、社民、国民新3党で基本政策閣僚委員会を開きます。また、同日全国知事会議を開きます。日米両政府は、北沢防衛相が渡米し、昨26日に、明日28日には、「辺野古」を明記した日米文書を発表することを決めました。 いま、普天間飛行場に象徴される沖縄を含む在日米軍基地問題解決は、「普天間飛行場早期無条件閉鎖」の一点で、沖縄県民を先頭に、国民的団結を作れるかどうか、その勢力が、国際的な基地をなくす力と連帯しつつ、その国民的な団結の力を営々と急速に強めることによって、米日政府を包囲し米日政府勢力の力をこの一点で凌駕するまでに成長させること、これ以外にありません。 こういう団結の力を作る上で、党利党略を優先することには、国民と歴史の厳しい批判が待っているでしょう。 社民党は、この問題で試されています。市民運動も、労働運動も、私自身を含む個々の活動家も、試されています。共産党もこの問題で試されています。それぞれが、それぞれの課題で、試されています。 「普天間飛行場早期無条件閉鎖」の一点で、沖縄県民を先頭に、国民的団結を作る、そのことを誠実に実行するかどうかが、試金石です。 5月16日、普天間包囲行動は、文字通り政党政派を超えて、手をつなぎあい、1万7千人が、「悪夢のような」と表現された豪雨の中、1回目は人数が不足していましたが、2回目、3回目はつながりました。 私は、タクシーで、普天間飛行場を取り囲む人間の鎖をぐるっと1周以上見て回りました。そこには、社民党系も、共産党系も、地域も、日本全国、沖縄全県から、子供も、高齢者も、女も男も、ずぶ濡れになりながら、普天間を取り囲んで手をつないでいました。 「これこそ超党派だ」 私は、この悪条件の中成功した普天間包囲行動を見て、超党派の力を実感しました。どの政党も、どの個人も、どの団体も1つでも1人でも欠けていたら、普天間は包囲されなかったでしょう。 私は、普天間の危険性を発信すると共に、普天間の団結・超党派をも発信するために、普天間と東京に交互に住むことを決めました。 いま、沖縄県内だけでなく日本全国で超党派を作り米日基地維持勢力を圧倒する団結の力を作り出す、絶好のチャンスが来ているのです。 そのためにも、今日、社民党は、閣議決定であろうと、閣議了解であろうと、首相発言であろうと、明日発表が予定されている辺野古を明記した日米文書が前提とされる限り、閣内にとどまるべきではない、と思います。内閣の外で、国民的団結「普天間閉鎖の超党派の団結」に社民党は加わることによって、社民党は、その役割をより有効に果たすことができるでしょう。(2010年5月27日平山基生)

福島社民党党首「政権に恋々としない」と発言

福島社民党党首「政権に恋々としない」と発言

 報道によると、福島瑞穂社民党党首は、本日2010年5月26日午前開かれた同党両院議員総会(懇談会)において、「政権に恋々としていると思われたくない」と発言したとのことです。

 前日25日、沖縄県を訪れた、福島代表は、普天間飛行場の県内移設の日米合意の閣議了解に絶対に署名しない、沖縄県内移設に反対すると明確に表明し、仲井真沖縄県知事と固い握手を交わしていました。

 この行動と発言は、社民党が鳩山内閣と、辺野古新基地日米合意に「共同責任」を決して負わない、ことを表明したことを意味します。鳩山と共同責任をとらないことを、さらに明確にするには、内閣が「辺野古」を決定したときには、連立解消を行うことです。社民党が生き延びる道はこれ以外ありません。できる限り閣内において抵抗することは道理あることです。しかし、それにも限界があります。本日の福島発言「政権に恋々としていると思われたくない」は、閣内抵抗の限界を示したものとして歓迎できるものです。

 沖縄県民を含む日本国民と歴史は、福島党首がこの言葉を実行するかどうかを、注目、注視しています。このことによって、社民党は鳩山内閣との共同責任を免れることになります。

 普天間飛行場早期閉鎖・返還・撤去を無条件で行うことを求めている市民運動、労働団体、政党、議員個人(民主党議員も含む)は、「移設なしの普天間飛行場早期閉鎖・返還・撤去」の一点で結束する努力をすることを、県民・国民そして歴史から求められています。4月25日の沖縄県民大会、5月16日の普天間包囲行動などは、沖縄県民が示した知恵「超党派」を本土の諸勢力が実現することを待望しています。内閣の外にあるか中にいるかは、「普天間無条件閉鎖」という要求に反する鳩山内閣決定に賛同せず、「辺野古移設」に反対するかぎり、とりあえずの結集の障害にはなりません。

 社民党、共産党は、5月3日の憲法集会で同席しています。両党は、これを発展させ、「普天間無条件閉鎖」の一点で、団結することが求められています。沖縄県民の闘い「超党派」は、本土においても学ばれ、実行されなければなりません。沖縄と本土との「連帯」を本当に実行するのならば、「当面のさしせまった任務にもとづく共同と団結は、推進されなければならない」ということを掲げている政党は、そのことを実行・実践することを求められています。

 両党がこのことを実践することは、1960年安保闘争の歴史的経験が示しているように、両党が選挙において大きく前進する結果を生むでしょう。(2010年5月26日、平山基生)

 

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国民合意よりも日米合意を優先するのか!?

国民合意よりも日米合意を優先するのか!?

 鳩山の(呼びつけにする失礼をお許し下さい)今回の「辺野古移設」通告の最大の問題点は、日米合意を沖縄県民と沖縄県や社民党を含む国民合意よりも優先したところにあります。

 鳩山氏の「友愛政治」という言葉を想起するとき反吐が出そうです。「地獄への道は善意の石で敷き詰められている」とシェークスピアが言ったと聞いています。鳩山の「友愛」は沖縄県民を含む日本国民を地獄へ連れて行く嘘っぱちの言葉です。

 軍隊を駐留させている外国との合意を沖縄県民を含む日本国民の合意よりも優先すると言うことは、一言で端的に表現するならば、どんな美辞麗句で飾ろうと、国民の安全のための『抑止力』維持という美名を持ってこようと、国民の合意よりも、軍隊を置いている他国・外国との合意を優先したと言うことです。

 この行為を一言で表現するならば、「売国」という言葉がきわめて適切かつ正確な形容です。右翼好みの『売国』などと言う言葉を軽々しく使いたくはありませんが、この言葉以外に、的確な表現はありません。

 自公政権やみんなの党、政党改革、国民新党などは、この点では変わらないと思います。民主党が自公政権とこの点で少し異なっているのは、「辺野古回帰」と言う売国決定をする前に、自公政権と異なり、「少し悩んだこと」位なものです。また、民主党の個々の議員の中には、この決定に不同意の議員もいると言うことです。

 しかし、決定のプロセス自体が日米合意優先、国民合意無視という点において、「売国」と言わざるを得ないのです。

 こういう「言葉の真の意味における」「売国政治」をこれ以上続けてはなりません。「売国」の先には、「亡国」が待っているのです。国を売り渡しておいて、何が国民の安全か!何が抑止力か!聴いてあきれると言うしかありません。

 社民党は、こんな内閣に一刻もとどまるべきではありません。

 市民運動、労働組合運動、共産党は、党利党略を離れて、国民的共同。統一戦線、普天間早期閉鎖の一点での超党派結集のためにがんばるべきです。沖縄県民が必死の思いでそうしているように。 

 「普天間早期閉鎖の一点での超党派結集」こそが、民主党中心連立政権に代わる政権受け皿なのです。社民党はここにこそ加わるべきです。(2010年5月24日平山基生) 

鳩山、普天間代替は辺野古と沖縄に伝える

インターネットニュースは、次のように伝えています。

 

仲井真知事が辺野古移設を「遺憾だ」5231124分配信 産経

 

 沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事は23日午前の鳩山由紀夫首相との会談で、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)を名護市辺野古周辺に移設する政府方針に対し、「高まっていた県民の(県外移設への)期待と落差が大きい。端的に申し上げると遺憾であり、極めてこの案は厳しい」と批判した。

 

普天間、辺野古移設を初表明=首相―県外守れず、

 

陳謝・名護市長反発   5231053分配信 時事通信

 

Yahoo!ニュース 鳩山由紀夫首相は23日午前、沖縄県の仲井真弘多知事と県庁で会談し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)をキャンプ・シュワブがある名護市辺野古周辺に移設する方針を初めて正式表明した。また、米軍ヘリ部隊の訓練などの基地機能を極力、県外に移す考えを強調した。これに対し、仲井真知事は「大変遺憾だ。極めて厳しい」と県内移設受け入れは困難との立場を重ねて強調した。

 この後、首相は名護市の稲嶺進市長ら県北部の市町村長と同市内で会談。首相の説明に対し、稲嶺市長は「断固反対する。名護市民への裏切りで、極めて残念だ」と強く反発した。

 首相が決めた移設先は、代替滑走路の建設地や工法などの詰めは残るものの、現行計画に沿った内容。昨年の衆院選で約束した「県外移設」をほごにし、現行計画に戻ったことで、首相の政治責任が厳しく問われそうだ。

 席上、首相は「代替施設は県内、辺野古付近にお願いせざるを得ないとの結論に至った。断腸の思いで下した結論だ」と表明。「(東アジアの安全保障上)抑止力を低下させてはいけない。県外に移設すると、海兵隊の機能を大幅に損なってしまう」と理解を求めた。

 また、首相は「基地機能、わけても米軍の訓練をできる限り県外に移し、負担軽減と危険性除去の実を上げることが大事だ」と述べるとともに、27日の全国知事会議で協力要請する考えを示した。その上で、「『できる限り県外』という私自身の言葉を守れなかったこと、県民に混乱を招いたことを心からおわびする」と陳謝した。 

沖縄県議会、鳩山へ抗議20100523

 

鳩山首相からの会談要請を断った沖縄県議会・高嶺議長、議員35人とともに座り込み

 

5231217分配信 フジテレビ

 

鳩山首相は23日、就任後2回目となる沖縄訪問で、日米が大筋合意した、普天間基地を名護市辺野古周辺に移設する案を正式に説明したが、仲井真県知事は「極めて遺憾で、極めて厳しい」と応じた。

 

一方、鳩山首相からの会談の要請を断った沖縄県議会の高嶺議長は、県議会のすべての会派の議員35人とともに座り込みを行い、「県民の頭越しに、県内移設を決定すべきではない」と訴えた。

 

また県庁前では、数百人の市民が集まり、鳩山首相に対し、「公約通」、県外・国外移設を実現すべきだ」と訴えた。

 

参加者は「総理の来県を許さないぞー! 総理は沖縄の声を聞けー!」と声を上げた。

(以上 引用終わり)

 

 沖縄県民の怒りが、じかに伝わってきます。

 その怒りは、私自身の怒りであり、また、多くの心ある人々の怒りです。心の底からじわじわと湧いてくるような本物の怒りの感情です。

 辺野古に作らせない闘いを、さらに強めながら、普天間飛行場の早期閉鎖返還撤去の一点で、日本全体で、共同・統一戦線を超党派で作り上げること、国際世論に訴える努力を強めること、本土と沖縄が一体になって、日米政府に強い圧力をかける、そういう力を育てることが重要です。

 その努力の中で、米軍違憲、安保条約を終了通告して日米平和友好条約に変える運動を強めなければなりません。(平山基生2010・05・23)